タクシー向けLPガス車の代表格、トヨタ自動車の「コンフォート」について、生産の打ち切りが検討されていることが分かった。トヨタが、部品メーカーなどに2016年にも生産を終える見通しを伝えはじめた。
LPガス車は、走行距離1キロあたりの燃料費がガソリン車より2割程度安いのが特徴。全国のタクシーの約8割がLPガス車だ。その大半はトヨタ車で、1995年発売のコンフォートは累計販売台数が約30万台にのぼる。
しかし、ここ数年は景気低迷でタクシー車の買い替え需要が減少している。トヨタはコンフォートだけでなく、タクシー向けLPガス車のクラウンセダンも廃止してLPガス車生産をやめ、タクシー向けはハイブリッド車に切り替えたい考えだ。