広島県福山市の「ホテルプリンス」で7人が死亡し、3人が重傷を負った火災で、経営する楠妙子社長(63)の代理人、吉岡康祐弁護士(岡山弁護士会)が17日、岡山市北区の弁護士会館で会見を開き、「いくらおわびしてもし尽くせない」とする社長名の謝罪文を読み上げた。
代理人によると、楠社長は心身の不調を訴えて火災翌日に入院し、支えられないと歩けない状態という。
会見では代理人らが質疑に応じた。ホテルの防火態勢の不備について消防や市から長年指摘を受けていたことについて、「父親から経営を引き継いだ2006年より前のことはよく知らなかったようだ。それ以降も、市の指摘を受けた記憶がないと話している」と説明した。
また、赤字経営が続いていたため「5月末で閉め、売却する話がほぼ決まっていた」とも明らかにした。