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砕石会社社長「迷惑かけた」

浪江町の砕石場からマンョンのコンクリートに使われた石を出荷した、双葉砕石工業の猪狩満社長は16日朝、郡山市内で報道陣の取材に応じ「まさかこんなことになるとは思わなかったが、結果として、迷惑をかけたことについてお詫びするしかない」と述べました。
猪狩社長によりますと浪江町南津島の砕石場からは、震災後営業を再開した去年3月下旬から、計画的避難区域に指定された4月22日までのおよそ1か月の間に、震災前に製造したあわせておよそ5200トンの砕石を出荷したということです。
このうちコンクリート用として生コン業者に出荷されたのはおよそ2000トンだということです。建築用に使用される砕石は簡易式の屋根の下に保管されていましたが、回りに壁などはなく常に外気に触れる状態だったということです。
猪狩社長は「当時は、まさかこんなことになるとは思わず、復興のために役に立とうという思いで出荷を続けてきました。しかし、結果として、マンションに住んでいる人が放射線を浴びてしまいご迷惑をおかけしたことについてはお詫びするしかないと思います」と話しました。
問題となったマンションを所有する男性は、「業者に任せきりだったのでどこの石が使われているかなど全くわからないし、その部分に関しては説明を受けなかった。借金をして建てたマンションなのにこれからどうしていいのかわからない」と話していました。
この問題で、双葉砕石工業が加盟する福島県採石業協会の松浦純夫事務局長は、「原発事故後、行政側から野ざらしになっている砕石を出荷しないようにという指導は無かった。きちっとした指導があれば出荷も停止したしこうした問題は防げたと思う。
協会としても、国の指導を受けながら放射性物質に関する基準やマニュアルを作る必要があるか検討したい」と話しています。
福島県採石業協会では、国や県に対し業界の今後の対応について行政としての方針を示すよう求めることにしていて、近く緊急の役員会を開いて、対策を話し合うことにしています。

01月16日 19時26分

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