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放射線を監視 新システム開発

10月18日 19時35分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

移動しながら空気中の放射線量や放射性物質の種類を計測し、離れたところからでも同時に確認できる新たな放射線監視システムを、千葉市にある放射線医学総合研究所が開発しました。スマートフォンを利用すれば、身の回りの汚染マップを簡単に作れるようになるということで、研究所では、製品化を目指すことにしています。

新たな放射線監視システムは、放射線の測定装置とGPS、それにカメラとパソコンを組み合わせたもので、18日、報道関係者に公開されました。研究所の担当者が、システムを載せた車で都心のオフィス街を移動しながら空気中の放射線量や放射性物質の種類を計測すると、電話回線で送られた同じデータを文部科学省のビルからも同時に確認することができました。パソコンの代わりにスマートフォンを利用することもでき、複数で計測する場合には、互いの現在位置が地図で示される仕組みになっています。急速に普及しているスマートフォンを活用することで身の回りの汚染マップを簡単に作れるようになるほか、衛星回線にも接続できるため災害時にも役立つということで、研究所では、製品化を目指すことにしています。放射線医学総合研究所の原田良信広報課長は「身の回りのどこで放射線量が高いのか画像でも分かり、使いやすくなっている。製品化して広く利用してもらえるようにしたい」と話しています。