小沢氏、宮内庁長官の辞任要求 「政治利用」に反論民主党の小沢一郎幹事長は14日夕、党本部で記者会見し、15日の天皇陛下と中国の習近平国家副主席の特例会見をめぐり、天皇の政治利用に当たるとの懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官に強く反論し、事実上の辞任要求をした。自身が会見実現を働き掛けた事実もないと否定した。これに対し羽毛田氏は「陛下の外国親善の在り方に対する懸念を言い続けるのが役回り。辞めるつもりはない」と記者団に述べた。 小沢氏は会見で「政府の一部局の一役人が内閣の方針にどうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ」と指摘。「私がお会いさせるべきだとか、させるべきでないとか言った事実はない」と強調した。 羽毛田氏の懸念表明に関しては「それでは内閣の助言と承認で行われる天皇の国事行為は全部、政治利用になってしまう」と述べ、政治利用ではないと主張。憲法3条は天皇の国事行為に関し「内閣の助言と承認を必要とし、内閣がその責任を負う」と規定している。 特例会見設定までの経過をめぐっては「陛下のお体、体調がすぐれないなら、(副主席との会見より)優位性の低い行事はお休みになればいいことだ」とも指摘した。 【共同通信】
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