2009年6月2日23時57分
旅行したときに幸子さん(左)と撮った写真。「また、行きたいね」=06年ごろ撮影、静岡県内、写真はいずれも原さん提供
苦労した夫が、演芸協会の重鎮の一人となったことを、幸子さんは我がことのように喜んだ。だが、今度はあごの辺りにしこりを感じて今月2日に検査入院。「表皮がん」と診断され、周辺組織を含めた切除が施された。手術は成功し、近く退院する。
伴侶を次々襲う病魔に打ちのめされながらも、原さんは渥美さんから生前聞いた言葉をかみしめている。「雑草のごとく、踏まれても踏まれても生き抜く芸人になろう」(小泉信一)