検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性について解説します!

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末永 雄大

末永 雄大

青山学院大学 法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧・リクルートエージェント)入社。その後、サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして、最大手クライアントを担当し、インターネットを活用した集客支援を行う。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。オウンドメディア「すべらない転職」やQ&Aサイト「Callingood」を運営。 現在は、インターネットビジネスの事業開発や、社外での講演活動等、多岐にわたり活動中。

「検索順位とクリック率って関係あるの?」

このように疑問に思っている人も多いのではないでしょうか?

今回は、そのような疑問を持っている方のために、検索順位とクリック率の関係性を紹介していきます。

検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性

では、検索順位の変動によって、クリック率はどのように変化するのでしょうか。

検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性について見ていきましょう。

こちらの表は、英NetBoosterがウェブマスターツール(現在のサーチコンソール)を用いて2014年の検索エンジンを独自に調査したものです。

出典:https://www.suzukikenichi.com/blog/click-through-rate-data-by-netbooster/

データを見てみると検索順位1位~10位までのクリック率が出ており、

検索順位1位のサイトはクリック率がとても高く、19.35%のクリック率を誇ります。

これは、1万回の表示回数に対して、1935回もクリックされていることを表していますので、かなり高いクリック率と言えるでしょう。

しかし、検索順位2位になると15.09%、3位は11.45%、4位以下は1桁台となり、1位以下は急激にクリック率が下がっていることがわかります。

つまり、検索順位(SEO)が上位であればクリック率(CTR)も高いということです。

ただし、このクリック率は検索結果の1ページ目だけのもので、2ページ目以降になるとさらにクリック率も下がります。

ですが、1ページ目で検索上位にならなければ2ページ目にはほとんど目を通されることがないわけですから、1ページ目だけでも検索上位になることがとても重要だということがわかります。

2ページ目のクリック率

検索順位とクリック率は明らかに比例し、当然検索順位が上になるほどクリック率は高くなります。

海外で17500種類の検索ワードを9か月間記録したデータがありますので、そちらの詳細を説明しましょう。

結果を言いますと、9位、10位あたりで既に1%を切っているケースが多いです。

もちろん、2ページ目のサイトのクリック率は1%よりさらに低いです。

アクセス数を増やしたいのであれば、狙ったキーワードで1ページ目に持っていくことが少なくとも必須と言えます。

検索順位とアクセス数の関係性

検索順位によってクリック率が大きく変化する事はご理解いただけたと思いますので、アクセス数ベースでどれだけ変化するのかを具体例を用いて解説していきましょう。

「SEO対策」というキーワードの月間検索数は、およそ2万あります。

検索順位が1位のサイトのクリック率が20%と仮定すると、1位のサイトの月間アクセス数は「20,000×0.20=4,000」となります。

つまり、月間で4,000アクセスあるという事です。それでは、2位のサイトはどうなのでしょうか?

2位表示のサイトのクリック率が10%だとすると、「20,000×0.10=2000」となります。

2位は2,000アクセスという事で、1位とは大きな差があるわけです。

もちろん、タイトルやディスクリプションを工夫する事でクリック率を向上させ、アクセス数を増やすこともできます。

しかしながら、検索順位が1つ違うだけでアクセス数に大きな差があるということを理解しておきましょう。

時期によって検索数が変わるキーワード

時期によって検索数が変わるキーワードは多いです。

そもそも季節ものの商品を取り扱っているのであれば季節によってアクセスが変動するのは想定の範囲内なのですが、そうでない場合はなるべく季節の変動を受けない方が良いでしょう。

時期によって検索数が変わるキーワードを挙げていきます。

【脱毛、引っ越し、ダイエット、カニ、バレンタイン、スノボ】

挙げだすとキリがないですが、上述のようなキーワードは季節の影響をもろに受けます。

まず、脱毛やダイエットは肌の露出が増える夏に多くなります。

バレンタインは冬の中でも1月、2月が多く、スノボは冬に検索が多いです。

カニは秋の終わりから冬にかけて検索数が上昇しますし、カニだけでなく旬の食材は全てこのようになります。

このように、季節によって検索数が変化するキーワードがあることを理解しておきましょう。

クリック率(CTR)を上げる方法

検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性を知るとCTRを上げたいと考えるのではないでしょうか。

CTRを上げるためには、「同じ検索順位でも今以上にクリックしてもらう」「検索順位を上げる」という2択しかありません。

もちろん、この2つを達成することができれば結果的にクリック率(CTR)は非常に高まるでしょう。

では、この2つを達成するにはどうすれば良いのでしょうか?

今以上にユーザーにクリックしてもらう方法

検索結果のページにおいて、ユーザーがサイトの情報を読み取ることができるのは、「タイトル」「スニペット」の2点です。

この2点に注力することでクリック率(CTR)を上げることができますので、どのように改善するべきか解説していきます。

タイトルの設定

タイトルの設計も非常に重要です。極端な言い方をすれば、検索順位が低くてもクリックしてくれさえすれば良いわけです。

ですので、「ユーザーがクリックしたくなるようなタイトル」「求めている情報が得られると思えるタイトル」に設定するべきでしょう。

ディスクリプションの設計

ディスクリプションは、ユーザーがそのページは「期待している情報を得られるかどうか」を判断する重要な要素です。

記事に内容をわかりやすく簡潔にまとめる必要がありますので、「どのような言葉を使えばユーザーに魅力が伝わるか」を考えるべきでしょう。

検索順位を上げる方法

クリック率 (CTR)を上げるためには、検索順位を上げることが最も効果的です。

ですので、検索順位を上げるためのSEO対策について解説していきましょう。

キーワードの選定

どのキーワードで検索順位を上げたいのか「キーワードの選定をきちんと行う」ことが重要です。

まずは、キーワードのボリュームがあるかどうかをチェックしましょう。

しかし、ボリュームが多いただキーワードを選んでいけば良いというわけではありません。

ニーズの顕在度の高いものから選定していき、ユーザーがよりコンバージョンしやすいキーワードから選んでいく必要があるでしょう。

また、記事を修正する際は、記事の内容が検索キーワードの検索意図に合った内容になっているかをチェックして見る必要があります。

記事によっては別のキーワードの方が上位に表示されているかもしれませんし、ズレていないかをチェックすることは大切です。

タイトルの設計

検索順位を上げるためにも、タイトルの設計は非常に重要となります。

「パッと見で何の問題を解決できるかが分かるようにする」

「キーワードを入れて直感的に内容が理解できるようにする」

という2点を意識したタイトル設計をすることが重要となります。

タイトルタグの設定

「タイトルタグの先頭の方にキーワードを入れる」ことも大切です。

タイトルタグに狙っているキーワードが入っていない場合、狙っているキーワードで表示することが難しいです。

キーワードなしの場合、相当量の情報を網羅的した記事を作成していない限り上位表示は難しいため、タイトルタグの設定は非常に重要になります。

URLの設定

さらに、Googleで検索上位になるにはURLも重要です。

URLの頭が「http://」となりますが、その後に「www」が付いているか付いていないかでも検索順位は変動します。

これは、「www」ついているサイトとついていないサイトは別々のページと認識されるため、2つのサイトは一つのサイトだと認識させる必要があります。

正規サイトと呼ばれる「www」にURLを統一して検索上位を狙いましょう。

SEOとリスティング広告のクリック率の比較

一般的に、リスティング広告よりも検索結果の方がクリック率(CTR)が高いと言われます。

これは、広告をクリックすることに抵抗があるユーザーがいるということが原因であると言えるでしょう。

だからと言って、SEOだけに注力すれば良いのではなく、リスティング広告にも適切な活用法があるのです。

リスティング広告はクリックされるごとに課金される仕組みになっていますので、コンバージョンに繋がりやすいキーワードを狙っていけば良いのです。

つまり、ユーザーのニーズの顕在度が高いキーワードを狙って行くべきなのです。

例えば、「商品名 価格」といった検索はニーズの顕在度が高く、ユーザーが購買行動をしやすいキーワードだと言えます。

顕在度の高いキーワードをリスティング広告で狙っていき、SEOでは潜在的なニーズに対してもアプローチするという戦略が効果的です。

<まとめ〜検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性について解説します!>

検索順位(SEO)とクリック率(CTR)の関係性から、クリック率を上げるには検索順位を上げる必要があるとわかりました。

検索順位とクリック率は非常に関係があり、検索順位で上位であればクリック率も各段に高くなります。

クリック率を上げるためにもまずはSEOを強化し、検索順位を上げることに注力することが大切でしょう。

特に、SEOに大切なキーワードの選択をする時は専用のツールなどを使い、キーワード選定を行うことをおすすめします。

また、キーワードにも色々あり、ビッグキーワードを使うのか、ミドルキーワードを使うのか、スモールキーワードを使うのか、ロングテールキーワードを使うのかも大切な選定要因になります。

SEO対策はサイトを充実させ、よりよいサイトになるためにも必要ですから、クリック率アップのためにも改善していきましょう。

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末永 雄大

青山学院大学 法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧・リクルートエージェント)入社。その後、サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして、最大手クライアントを担当し、インターネットを活用した集客支援を行う。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。オウンドメディア「すべらない転職」やQ&Aサイト「Callingood」を運営。 現在は、インターネットビジネスの事業開発や、社外での講演活動等、多岐にわたり活動中。