うちの若い人たちは身体を使って働くことが多いです。
久しぶりに池の掃除を始めたみんな。九州から里帰りしていた蓮さんも参加して、2日くらいかかって掃除をしました。
結構ひやっとする気候でしたが、働き者の皆は汗だくで。
結果、このようにきれいになりました!!
ほてい草という浮き草。
アヤメにも少し似た、薄紫の可憐な花をつけていました。
池の掃除であげていた睡蓮がしなっとなって、慈光さんが短く切り、
「まきこさ~ん、これ活けてくださ~い」と言ってきました。
「・・え、大丈夫?短すぎじゃない?」
ちょっと戸惑いつつ、二つの小さな鉢に何とか挿しました。
その1
その2
けっこうかわいい。自己満足。葉っぱは擬宝珠の小さいものを。
みんなの働きをよそに、私はお庭を散策し、虫対策にいそしみました。
〈京鹿の子〉には、お花を食べる白い小さな幼虫がつきますね。何ていうんだろう?
一つずつ手で取ってあげました。昨年はお花が殆ど咲かなかったので、早めに見てよかったです。この植物、色のないお寺の庭ではほわんと可憐で、とても好きです。
最後に、鑑さんの友人でもある蓮さん。和尚様から見れば、二人は兄弟弟子。
彼もまた働き者。心根がまっすぐで、とてもいい青年です。
勝手に私は彼の「お母さん」になっています。
昨夜は皆で古い映画『ビルマの竪琴』(1956年制作版・モノクロ)を鑑賞。小さい頃観て感動したのを覚えていましたが、詳しいあらすじはすっかり忘れて・・
まだ戦後11年ぐらいで制作されている映画なので、やはり戦禍というものがまだ生々しかっただろうと想像しました。その任務に当たった国や場所、隊の上司の考え方ひとつで全滅してしまったり、還れてもその船が撃沈(勿論違法です)されてしまうこともたくさんあったのですから・・。
日本に帰る、そのことがどんなに兵隊さんにとって喜びであったか、でも現地に残って遺骨を荼毘に付すことを生涯の道として選んだ主人公の切ない気持ちは、これが創作のものだとしても子供心に胸打たれるものでした。
それにしてもモノクロって、凄い力をもっていますね!
今日の午後は蓮さんが帰ります。今年は大きなお式が待っているので、それに向けて忙しくなるのです。もう一人の息子に、作務衣の下に着る肌襦袢を縫おうと思います。