前回、推定Eカップとも言われる胸を手術で小さくした「シモナ・ハレプ」を紹介し、私も密かに応援していたのだが、そのシモナ・ハレプとエレーナ・アスタペンコが決勝で対戦した。
ノーシードで全仏制覇という快挙
テニスの全仏オープン2017は、10日、パリのローランギャロスで女子シングルス決勝が行われた。
世界ランキング47位のエレーナ・アスタペンコ(ラトビア)が、第3シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を下し、ツアー初優勝を4大大会初制覇で飾った。
4大大会でのラトビア勢のシングルス優勝は男女を通じて初めて。
また、オープン化以降、女子でノーシード選手の全仏制覇も初めての快挙。
表彰式のスピーチでは、「勝てたことが信じられない。とても嬉しい。夢が実現した」と語った。
また、敗れたハレプからは、「この瞬間を楽しんで。ハッピーにね。あなたはまだ子供みたいなものなんだから」とエールを送られると、あどけない表情が一層子供っぽくほころんだ。
エレーナ・アスタペンコ プロフィール
●出身地:ラトビア・リガ
●居住地:ラトビア・リガ
●生年月日:1997年6月 8日
●年齢:20歳(2017年現在)
●性別:女
●身長:177cm
●体重:68kg
●利き腕 :右
●バックハンド: 両手
●プロ転向年:2012年
社交ダンス経験が…
エレーナは、母親の手ほどきで5歳からテニスを始めた。そして、一緒に社交ダンスも始めている。
12歳になるとテニス1本に絞ったが、社交ダンスは「自分のフットワークに凄く役立っていると思う。ダンスは体をうまく連動させないといけないから」と当時の経験が生きているという。
2014年、ウィンブルドン・ジュニアで優勝。
そして、2015年9月に初めてトップ100入りを果たし、4大大会では、今年の全豪の3回戦が最高だった。
昨年の全仏オープンでは、1回戦で同じ1997年生まれの大坂なおみ(日清食品)にストレートで敗れていたが、1年後に驚くような飛躍を見せた。
まだまだ可能性を秘めた20歳。
彼女が一番好きな大会、ウィンブルドンでの快進撃を期待してしまう。