「趣味を仕事」にする前に自問すべきこと
Inc. : 今、私がコーチングをしているシニア・マネージャーは、経済的に安定する堅実なキャリアの道を選ぶか、それとも情熱を傾けられる趣味に関連するビジネスを始めるか、という選択に直面しています。
大好きな趣味があって、それをビジネスにできたら、夢のような人生じゃありませんか? 好きなことを追いかけてお金もついてくるんですから。誰にでもそういう夢はあるのではないでしょうか。人によっては、趣味は趣味に留め、それとは別に仕事を持つことで良しとしています。
趣味を仕事にしたいと思ったことがあるなら、まず、以下の6つ質問を自分に問いかけましょう。
1. 最初はサイドビジネスとしてスタートできるか
どんな種類のビジネスも最初はほとんどお金になりません。最初はサイドビジネスとして始められるでしょうか。本業と一緒にサイドビジネスに取り組んでいくことはできますか?
2. その趣味はお金になるか
そのビジネスで、どうやってお金を稼ぐつもりでしょうか? 人に買ってもらうものを作るつもりですか? それは宝飾品や家具のような具体的な製品でしょうか? それとも、写真家のようなサービスを提供する仕事でしょうか? その趣味で収益をあげる方法として、例えば、人に教えるとか、eBookを書くなど別の道はありますか?
3. 開業するために買いそろえるものはあるか
趣味を小さなビジネスとして立ち上げるのに必要なものはすべてそろっていますか? 何か買い足す必要があるでしょうか ? 助けてくれる社員が必要でしょうか ?
4. マーケティングはどうするか
どんな方法でマーケティングをする予定ですか? 口頭、 有料広告、 それともソーシャルメディアでしょうか ? オンライン販売にするのでしょうか? それとも店舗を持つのでしょうか?
他に同じようなビジネスをしている人が既にいるとしたら、そういう人たちはどのようにマーケティングしていて、こちらはどのように差別化を図るのでしょうか?
5. 成長を測れる性質のビジネスか
成長拡大が目に見える性質のビジネスでしょうか? そうだとしたら、それはどのような感じでわかるのでしょうか。
ローンを組んだり、消耗品や機材を購入するために別途クレジットカードを持てるぐらいの信用があるでしょうか? 良いパートナーになってくれそうな人はいますか?
6. 趣味を仕事にする覚悟はできているか
自分に問うべき質問としては、これが一番重要かもしれません。いったん趣味を本格的なビジネスにしてしまうと、趣味はもう単なるやりたいことではなくなってしまいます。それは職業になり、楽しいと思えなくなる人もいます。問題は、締切や顧客や財務管理を気にしなければならなくなっても、その趣味を楽しいと感じ続けられるかどうかです。
Questions to Ask Yourself Before Turning Your Hobby into a Business | Inc.
Rhett Power(訳:春野ユリ)
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