断酒(禁酒)のカギは如何にして飲酒欲求を退けるかだ。
飲酒欲求を抑える薬としてはレグテクトが有名であり、私も以前に服用した経験がある。
その効果は?と問われれば、有効だと答えられるレベルではある。
(レグテクト記事)
http://www.zoozoopen.com/entry/2017/03/16/222007
だが、良くも悪くも効き方が穏やかである。よって、突如として沸き起こった強烈な飲酒欲求を抑えるには役不足が否めない。
そこで題記の「お酢を飲め!」である。
結論から述べる。「お酢は飲酒欲求を強烈に抑えてくれる」のだ。
しかも、容易に入手でき、また食品であるからして何より安全である。
そして、これ結構重要だったりするのだが、飲んだときの満足感も高い。
たとえるなら「ぷはー。」である。
早速、この「ぷはー」。いや「お酢」について話を進めていこう。
酒飲みには酢が必須!
酒飲みには酢!
一部の人(私の様なお酒をやめたアルコール依存症者など)には良く知られている事かもしれない。
しかし、やはり良い情報は何度でも伝えたい。いや、伝えるべきだ。
事実、私にとってお酢の力は絶大だった。
断酒初期の激しい飲酒欲求を、一番抑えてくれたのがお酢である。
もっとも私は、この情報を元々承知した上でお酢を活用した。だが、そうとは知らずに本能的にお酢に辿り着く人も少なくないという。
そんな素晴らしいお酢だが学術的な見地からはどうなのか。
以下、医学論文から抜粋引用
人がエタノールを摂取すると、体は速やかにそれを酢酸に変換し始めます。酢酸は血液中を循環し、脳や他のエネルギー源として役立ちます。
お酒(エタノール)を飲むとその代謝の過程で酢酸(酢)に変わっていく。そしてそれが脳、他のエネルギーに利用されるとの事。
ここでの特筆事項は、酢酸(酢)=エネルギーのところだ。
断酒すると当然、酢酸も発生しないから体は一種のエネルギー不足となる。
そして、このエネルギー不足こそ辛い「飲酒欲求」の要因の一つなのだ。
よって、お酢でエネルギー不足を補ってあげれば飲酒欲求は満たされることとなる。
多少強引な表現だが「考えるよりまず・・・。」であるからして次に進もう。
酢は新しい治療的アプローチ
同様の医学論文から引用
重度の酒飲みは血液に対して約2倍の脳酢酸塩を有し、標識されたグルタメートおよびグルタミンの2倍を有した。結果は、軽度の酒飲みの場合と比べて、酒飲みの方が酢酸の輸送と酸化が速いことを示しています。我々の発見は、アルコール解毒中に酢酸塩を供給するための新しい治療的アプローチが有益であり得ることを示唆している
(簡単に表現して追記してみる)
大酒飲みの脳は、本来のエネルギー源であるブドウ糖ではなく、酢酸(酢)を積極的に活用するように変化してしまう。
よって、断酒でアルコール摂取が断たれると当然、その代謝物である酢酸(酢)も供給されなくなり脳のエネルギー不足を招く。
そして、本来有益であるべき断酒行為で、ウェルニッケ・コルサルフ症候群に代表される、栄養障害による認知症を引き起こしてしまう。
よって、これらを防ぐアルコール解毒治療法として、酢酸の投与が有効だと推測されているのだ。
もっともこれは、極端に重度の飲酒者の例かもしれない。だが、同時に無視はできない問題でもある。
大なり小なりだが、自分には絶対に起こらないとは言えない。得てして酒飲みというのは、自身の酒量を過小に評価するものであるからして・・・。
まあ、転ばぬ先の杖である。
そして、前述べした「考えるよりまず・・・。」と同時にまとめに入ろう。
飲酒欲求⇒お酢をルーティン化せよ!
つたない文章で恐縮だが「お酢は飲酒欲求を強烈に抑えてくれる」は理解頂けたであろうか。
理解頂けたのならば、あとはあなたの出番だ。
これから先、飲酒欲求を感じたら考えるよりまず、お酢を飲んで欲しい。
大切なのは「飲酒欲求」⇒「お酢」をルーティン(日常)にして欲しいのだ。
飲酒欲求を感じたら、取るべき行動はただ一つ。お酢を飲む。これ以外は無いのだ。
よって、当然だが「飲酒欲求」⇒「飲酒行為」への移行も無いことになる。
【断酒方法】とは意外とシンプルな考え方でこそ成り立つものだ。
頭で考えるよりも、まず行動できるように習慣化するのが、最も確実で楽な方法といえる。
何だか私の断酒論の主張になった感があるが、最後にもう一度。
「考えるよりまず、お酢を飲め!」
ーENDー