スポティファイ、著作権管理のブロックチェーン企業を買収

スポティファイのダニエル・エクCEO

スポティファイのCEO、ダニエル・エク(Daniel Ek)氏

Michael Loccisano/Getty

音楽ストリーミングサービスを展開するスポティファイ(Spotify)が、ブロックチェーンのスタートアップMediachainを買収した。取得額は公表していない。

Mediachainはニューヨークに拠点を置く企業で、スタートアップデータベースのCruchbaseによると、過去にベンチャーキャピタルのAndreesen-HorowitzとUnion Square Venturesから150万ドル(約1億7000万円)を調達した。

Mediachainは、コンテンツのクリエイターや著者をリンクする分散型データベースを構築している。同社のサービスは、ゲッティイメージズ(Getty Images)やニューヨーク近代美術館(MoMA)とも画像管理で連携。最終的にはあらゆる種類のメディアに事業を広げることを目標としていた。

Mediachainは同社の資金調達を公表した過去のブログ記事で次のように書いた

「あなたのフィードに流れてきたバイラルGIFを創ったアーティストを知ることができる未来を想像してみてください。どんな画像でも、その歴史や発祥を学べたり、音楽の再生ボタンを押すたびに、そのミュージシャンに自動的に報酬が入るようにすることも可能です」。

また、スポティファイはプレスリリースで次のように述べている。

「Mediachainのチームは我々のニューヨークオフィスに加わり、スポティファイが目標とする、クリエイターと著作者にとってより公平で、透明性が高く、有意義な音楽業界を作り上げていくことに力を貸してくれるでしょう」。

Mediachainのブログ記事では、同社のチームはデジタル音楽業界での経験があることが説明されている。CTO(最高技術責任者)のアルカージー・クカーキン(Arkadiy Kukarkin)氏は、音楽ブログアグリゲーションサイト「HypeMachine」の最初のエンジニアだった。また、Mediachainの共同設立者ジェシー・ウォールデン(Jesse Walden)氏は以前、アーティストマネジメント会社を経営していた。

[原文:Spotify acquired blockchain startup Mediachain

(翻訳:Wizr)

関連記事