コレで12時間フライトを乗り切りました

飛行機のエコノミー席でもコレ1台で快適! ソニーのNCワイヤレスヘッドホン「MDR-XB950N1」

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今年もゴールデンウィークが目前に迫り、ウキウキな季節がやってきた。海外旅行を計画している方も多いだろう。ところで、海外に行くときに発生する悩みといえば、飛行機内での“安眠対策”だ。そこで今回は、筆者がこれまでの人生でもっとも快適に過ごせたフライト体験をご紹介したい。秘密は“ノイズキャンセリングヘッドホン”だ。

実は筆者、先日出張でポルトガルに行く機会があったのだが、乗り継ぎのフランスまでエコノミークラスで12時間半という長時間フライトを、ソニーのノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドホン「MDR-XB950N1」で乗り切ることができたのだ! そんな筆者のノイキャン体験をレポートするので、GWに海外旅行する方はぜひ参考にしていただければと思う

“ノイキャン”ヘッドホンは便利な1台2役!

飛行機に乗るときのマストアイテムとして、名前を聞くことが多くなったノイズキャンセリングヘッドホンとは? 簡単に言うと、周囲の騒音(=ノイズ)をデジタルソフトウェアで打ち消す(=キャンセル)仕組みが付いたヘッドホンだ。音楽を聴けるのはもちろんだが、ほとんどの製品は、このノイズキャンセリング機能“だけ”をオンにすることも可能。起きているときは音楽リスニング、眠るときはノイキャン機能だけをオンにするという、1台2役な使い勝手が便利だったりする。

今回、筆者が目を付けた「MDR-XB950N1」は、重低音サウンドが特徴的なソニーのヘッドホン“EXTRA BASS”シリーズの上位のモデル。Bluetoothにも対応しているので、ワイヤレスで身軽に使える

本機は、3月に発売されたばかりの新製品。厚みのある低反撥ウレタンフォームを潰さない立体縫製のイヤーパッドがぶ厚くてフカフカで、装着感も高い。カラーはシブくてイイ感じ

というわけで、MDR-XB950N1を持って、いざ羽田空港から12時間フライトへ

というわけで、MDR-XB950N1を持って、いざ羽田空港から12時間フライトへ

飛行機に搭乗! 2時間後には夢の中へ

さて、羽田空港から飛行機に搭乗すると、さっそく機内はジェット音やエンジン音で騒音だらけだ。わかってはいたものの、やはりうるさくてリラックスできない。そこで離陸後、さっそくMDR-XB950N1を装着して、ノイズキャンセリング機能をオンにしてみた。すると、それまで周囲を取り囲んでいた「ゴゴー!」というもっとも激しいジェット音が、ぱったり消えたのだ。これはイイ。もちろんすべての音が消えるわけではないが、風を切るような「コー」という空気の音や、ザワザワした会話音のノイズが残っているだけだ。

今回は夜のフライトだったので、夕食が出てすぐ睡眠の時間になったのだが、なんと筆者、搭乗から2時間後には眠ってしまった。もちろんエコノミーの狭い座席で足を伸ばせないので、眠り自体は浅く、そんなに熟睡した実感はなかったのだが、気付いたら朝になっていた。いつの間にか眠れていたという感じだ。周囲のもっともうるさい騒音が消えるだけでも、エコノミークラスの快適さがかなり高まることがわかった。

ノイズキャンセリング機能のオン/オフは、Lch側ハウジングの側面にある「NC(ノイズキャンセリング)」ボタンを押すだけ。ノイズキャンセリングをアクティブにすると「ノイズキャンセリング、オン」とネイティブ発音でかっこよく伝えてくれる

そして2時間後にはさっそく夢の中へ……。ワイヤレスヘッドホンなので、肩や胸にケーブルが垂れてくるわずらわしさもない。音楽デバイスと接続せず、ノイキャン機能だけを使うのもアリだ

うつらうつらしていて、そこまで深く眠った実感はなかったのだが、気付いたらほとんど記憶がなく朝になっていた。はっきり言って、これまでの人生で経験したフライトの中で、もっともリラックスできたと思う

この快適さをもたらしてくれる本機のノイズキャンセリング機能は、一体どういう仕組みなのか? その秘密は、「フルオートAI」。これは、ヘッドホンが周囲の騒音を分析し、3段階のノイキャンモードの中から最適なモードを自動選択してくれるというもの。おそらく、機内のジェット音は騒音レベルとしてはかなり強烈なので、今回は1番強いノイズキャンセリングモードが適用されたのではないかと思う。ちなみに、キャビンアテンダントさんや隣の席の人から話しかけられたときには、ちゃんとその声を聞き取ることができた。仕様に明示されてはいないが、適用されたノイズキャンセリングモードで、キャンセルする帯域としない帯域がうまくセッティングされている可能性もありそうだ。

「フルオートAI」には、A/B/Cと3種類のノイキャンモードがあり、周囲の騒音レベルにあわせて最適なモードを自動選択してくれる

5時間待ちの乗り継ぎも、好きな音楽を聴けばあっという間!

というわけで、12時間という長時間フライトを快適に過ごしながら、無事にパリの空港に到着した筆者。ところが、ここからポルトガルのリスボンへ乗り継ぐまでの待ち時間が、なんと5時間もあったのだ……! 12時間のフライト後に5時間待つのは、三十路に入って数年経つ筆者にはなかなかこたえる。

そこで、せっかく手元にヘッドホンがあるので、音楽を聴いて過ごすことにした。そもそもヘッドホンなので、この使い方がスタンダードだ。MDR-XB950N1はNFCに対応しているので、スマホとのBluetooth接続も簡単に行えるのがうれしい。音楽を再生してみると、さすが“低音重視”のEXTRA BASSらしく、低域がかなりグイグイ来る。打ち込み系などクラブミュージックを聴くとぴったりだ。それに、ザワザワとうるさい空港内で使うには、これくらい低音が強くてちょうどイイと思った。

パリのシャルル・ド・ゴール空港で5時間の乗り継ぎ待ち。自分のスマホとBluetooth接続して、音楽を楽しむことに。ご時勢的にテロなども少し怖かったけれど、好きな音楽を聴いていたらゆったり過ごすことができた。本機のBluetooth機能はAAC/aptXにも対応しているので、ワイヤレスでも高クオリティに音楽を聴けるのがうれしい

NFCに対応しているおかげで、スマホとのBluetooth接続も簡単! 今回は使わなかったが、HFPプロファイルにも対応しているのでペアリング中に音声通話もできる

機内で映画を観ると、いつもより迫力がある!?

さて、パリ到着の5時間後にようやく乗れたリスボンまでの飛行機。フライトは2時間半ほどなので、ちょうど映画を1本見るのによさそうだ。そこで、日本から持ってきたiPadを取り出して、事前にダウンロードしておいたタイトルを観ることにした。もちろん、ここでもMDR-XB950N1が大活躍! Bluetoothが使用できないタイプの航空機でも、付属のケーブルで有線接続すれば問題ない。

視聴をスタートして15分後、何だかいつもより映画の迫力が増しているような気がした。ノイズキャンセリング機能によって、台詞やBGMが明瞭で聞こえやすいのだが、それだけではなさそうだ。ヘッドホンにも関わらず、ホームシアターでいうサブウーハーの“ドンドンした雰囲気”が伝わってくるのだ。 アクション映画を観ると、特にそれが顕著になる。

機内で起きているときは、暇つぶしに映画鑑賞。今回は、日本から持ってきたiPadにダウンロードしておいた映画を見て過ごすことに

ん? なんだか、いつもよりアクション映画の迫力が増している気がする……!

ん? なんだか、いつもよりアクション映画の迫力が増している気がする……!

調べてみると、本機には「エレクトロ・ベース・ブースター」という技術が搭載されている。内蔵アンプで重低域をブーストすることで、低域の鳴りを高めるというもの。アクション映画の迫力が増した理由は、どうやらコレのようだ。さすがEXTRA BASSシリーズの上位モデルとして、低域に抜かりなしの仕様である。音楽を聴いたときに低音の鳴りが豊かだったのも、おそらくこの「エレクトロ・ベース・ブースター」のおかげだろう。今回は飛行機内をメインに使用してみたが、たとえば自宅で大きな音を出せない夜中に映画を観たいときなど、日常生活でMDR-XB950N1を使うのもイイと思う。

ハウジングに設けられたダクトによって、低域の振動板の動作を最適化。重低音のグルーブ感を高めているのだとか

「BASE EFFECT」ボタン(写真上)を押せば、低域の量感を増強できる。専用のスマホアプリ「Sony|Headphones Connect」から(写真下)、再生楽曲にあわせて5種類のサウンドエフェクトを選んだり、ベースの量感を合計20段階で調整したりすることが可能。なお、本アプリからノイズキャンセリング機能のオン/オフも行える

同梱のケーブルで有線接続すれば、Bluetooth機能を使用できないタイプの航空機でも使える。座席のディスプレイとつないで、映画や音楽を再生すれば、豊かな低音による大迫力で楽しめるのがイイ(航空機内用のアダプターが別途必要な場合もあるので注意)

ちなみにこちらは、機内で配られた普通のヘッドホン。エールフランスの公式サイトによると、一応ノイズキャンセリングヘッドホンらしいのだが……実際にコレでも映画を観てみたものの、もはや比較にならない。ノイズキャンセリング機能がまったく効かず、台詞やBGMが飛行機のジェット音にかき消されてしまって、映画のストーリー性がまったく伝わってこないのだ

というわけで、無事にポルトガルへ到着。MDR-XB950N1のおかげで、いつもはしんどい長時間フライトが、高音質なエンタメを楽しめる空間になった! リスボンのキレイな町並みも心なしかすがすがしく見える

まとめ。22時間の連続使用が可能! フライトのお供にマストなアイテム

さらにMDR-XB950N1は、バッテリーが強化されていることもポイント。フル充電しておけば、ノイズキャンセリング機能とBluetooth機能を併用した場合でも、約22時間持つのが心強い(BASS EFFECTはオフの場合)。最近の飛行機には充電用コンセントも付いているが、狭いエコノミークラスの席では、充電ケーブルを出しておくだけでも周りがゴチャゴチャしてしまって落ち着かない。その点、本機であれば、事前にフル充電すれば、単体で持ち込んでも電池切れを心配せずにワイヤレスで使うことができるのだ。

なお、本機はソニーのヘッドホン製品ながら、ハイレゾ対応仕様やBluetooth再生時の高音質フォーマット「LDAC」はサポートしていない。しかし、今回のように飛行機内で使う場合、求めるのはハイレゾの再現性というより、まず周囲の騒音に負けないことだ。重低音系の音作りで再生にメリハリがある本機は、まさにそのニーズに叶っている。それに、LDACには対応していなくともaptXには対応していて、Bluetooth接続時における音質も、ある程度ちゃんと担保されている。音作りと対応スペックのバランスが、今回のように飛行機内で使うのにちょうどイイ仕様だと感じた。

もちろん筆者は、ポルトガルから日本へ戻るときも、往きと同じように飛行機内で快適に過ごすことができた(なお、復路もパリで4時間乗り継ぎ待ちすることに……)。「寝るとき」も「起きているとき」も使える、1台2役のMDR-XB950N1のおかげだ。特にこれから海外に行く人へ、旅のお供にぴったりな選択肢としてアナウンスしたい。

杉浦 みな子(編集部)

杉浦 みな子(編集部)

オーディオ&ビジュアル専門サイトの記者/編集を経て価格.comマガジンへ。私生活はJ-POP好きで朝ドラウォッチャー、愛読書は月刊ムーで時計はセイコー5……と、なかなか趣味が一貫しないミーハーです。あ、90年代アニメも好き。

製品 価格.com最安価格 備考
MDR-XB950N1 (G) [グリーン] 21,000 迫力の重低音をワイヤレスで楽しめるノイズキャンセリングヘッドホン(グリーン)
MDR-XB950N1 (B) [ブラック] 20,455 迫力の重低音をワイヤレスで楽しめるノイズキャンセリングヘッドホン(ブラック)
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2017.4.27 更新
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