イスタンブール=翁長忠雄
2017年4月16日22時46分
シリア北部アレッポで15日、反体制支配地域から退避する、アサド政権支持の住民を乗せたバスの車列付近で自動車が爆発した。在英の反体制派NGO「シリア人権監視団」は16日、少なくとも126人が死亡、多数が負傷したと発表した。犯行声明は出ていないが、車列を狙った自爆攻撃とみられ、イスラム過激派の犯行の可能性がある。
バスに乗っていたのは、反体制派と過激派組織が大半を支配する北西部イドリブ県で、政権が支配する「飛び地」のフーアとケフラヤのイスラム教シーア派住民約5千人。政権が昨年末に制圧した北部アレッポへ退避する途中だった。政権を支援するイランと反体制派を支援するカタールが仲介し、首都ダマスカス郊外でアサド政権軍が包囲する反体制派支配地域の住民と交換することで、政権と反体制派が合意していた。
爆発があったアレッポ郊外ラシディーンは、反体制派の支配地域。政権と反体制派の合意履行の調整に時間がかかり、バスの車列は14日夜からラシディーンで滞留していたという。
人権監視団によると、死亡した126人中、住民は109人で、うち68人は子ども。援助関係者らもいた。ボランティア救助組織「シリア民間防衛隊」(通称ホワイトヘルメッツ)も、現場から100人以上の遺体を運んだとしている。
シリアの国営テレビは、退避住民に配る食料を運搬すると見せかけた車両が近づき、爆発したと伝えた。国営テレビは「支援物資を運んでいたのはテロリスト」としている。
一方、AP通信によると、爆発…
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朝日新聞国際報道部