ブラフマン「40代のバンドマン」として今、思うこと

 今年で結成22年を迎えるバンド、BRAHMAN(ブラフマン)。2年前の20周年記念イヤーには初のベストアルバム『尽未来際』をリリースし、さらにその軌跡を追ったドキュメンタリー映画『ブラフマン』が公開された。

BRAHMAN

BRAHMAN

 彼らのデビュー当初を振り返れば、世はまさにパンクブームの全盛期を迎えようとしていたころ。多くのバンドが世に出ては活動休止や解散をしていったなかで、彼らのようにずっと第一線で活動を続けてきたバンドは、ある意味、稀だといえるだろう。

 そんな20年間を第一幕とするならば、昨年からは第二幕がスタートした形になるブラフマン。その最新シングル「不倶戴天」は、表題曲のほか、彼らにしては珍しいコラボ楽曲「ラストダンス」(THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOが参加)も収録された、意欲作と呼べる内容だ。

 リリース直前の4人の胸中に、かねてより懇意にしている音楽ライターの石井恵梨子が迫った。

20年やってきても「ステージ上がればただのバンド」


――4人でのインタビューは一年ぶり。当時のインタビュー記事は新曲「天馬空を行く」ができて、そこから「今年中にアルバムができたらいいね」「絶対ない。自信がある」「これだけは言っておく、アルバムは出ないぞ!」っていう発言がシメになったわけですが………まさに有言実行だなと。

一同:ははははははは!

TOSHI-LOW(Vo):難しいよね、有言実行するのって。うっかり出ちゃうんじゃないかと思ったけど、そこは気をつけたよ、出ないように。

――(笑)何をしてたんでしょうね、この一年。

TOSHI-LOW:ねぇ? でも一年って言われても……最近、時間の感覚がだいぶおかしくなってる。AIR JAM2016もだいぶ前のことって感じだし。

――去年のフェスでいえば、ARABAKI ROCK FESでのセッションは興味深いものでした。

RONZI(Dr):あー、あれ去年だっけ?

MAKOTO(B):それこそ2年くらい前って感じがするけど……去年の4月か。

TOSHI-LOW:ARABAKIの時みたいなセッションって、ブラフマンではやってこなかったことで。ただARABAKI側に「やれ」って言われたからやったけど、それによって、4人に誰かが加わったところで自分たちは自分たちなんだなってことがわかったよね。楽しめた。

KOHKI(G):うん、思ったより楽しかった。

――あのセッションもそうだし、対バン相手は水曜日のカンパネラからMOROHAまで広がっていたり。俯瞰で見ると、ジャンルや世代を超えていろんな人と交わっていった一年でした。

TOSHI-LOW:20周年を〈尽未来際〉で区切ったわけだから、もはやその20年をぶら下げて歩くよりは、一からバンドとして外に出ていく感覚があったかもしれない。区切りをつけたことで、逆にそれまで積み重ねてきたことも忘れられたのかな。今さら過去に囚われないし、20何年やってきた長いバンドですって自分で思うこともないし。「ステージ上がればただのバンドじゃん?」っていう感覚。だから若い人たちとやっても新鮮だなと思う。

RONZI:若者、すごいよね? 今「水カンからMOROHAまで」って言ったけど、水カンみたいなのとか、MOROHAみたいなのが出てくること自体が驚きで。そんなの昔いなかったから。そういう新感覚のものと接すると……。

TOSHI-LOW:「新感覚」って言葉が古い(笑)!

RONZI:そうそう。新人類と触れることで、我々もまたフレッシュな気持ちになれますね(一同笑)。

KOHKI:「新人類」に「フレッシュ」(笑)。

TOSHI-LOW:完全に80年代のおじさんの言葉(笑)。

次ページ新曲「不倶戴天」がめちゃくちゃ格好いい

世界が100人の村だったら1人1万回も当選!「100万人に総額3億円の賞品が当たるビッグイベント」が開催

世界が100人の村だったら1人1万回も当選!「100万人に総額3億円の賞品が当たるビッグイベント」が開催
sponsored
 年度が改まって10日余り――。就職、転職、転勤、人事異動など、この春から新スタートを切った人も少しは落ち着いた頃だろう。首都圏では花見シーズンが終わ…

日本人の肝機能異常は30年前の3倍!「気づいたときには手遅れの肝臓」を積極的にケアするには?

日本人の肝機能異常は30年前の3倍!「気づいたときには手遅れの肝臓」を積極的にケアするには?
sponsored
提供元:カゴメ  30~40代になると、健康診断や人間ドックの数値異常は当たり前。「そりゃあ、オレも中年だから」と、少しぐらい悪い結果が出ても大したこ…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その4:『IR推進法案』成立で考えること(14)
メンズファッションバイヤーMB
春アウターは短命なので不要!…でも欲しい人は軍モノがオススメ
山田ゴメス
2005年阪神優勝時に買った想い出のマグカップ――奉納できるのはいつの日か?
オヤ充のススメ/木村和久
直虎の登場が遅すぎる!? NHK大河ドラマがつまらない理由
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
ホーガンがWCW電撃退団――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第330回(2000年編)
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む世界一周花嫁探しの旅/後藤隆一郎
「俺、もしかして間違った場所に来ちゃった?」――46歳のバツイチおじさんはヨガの総本山で途方に暮れた
原田まりる
ニートで肥満の“恋愛サイコパス男”が編み出した「モテ戦法」とは?
電マライター・村橋ゴローの東京ぶらりんこ旅
コギャル、アムラー…ギャルブームの裏側を元eggカメラマンが独白「当時はハニートラップも多かった」
考える葬儀屋さん/赤城啓昭
少子高齢化で起こる「墓余り現象」…もっとも現実的な実家のお墓の片付け方は?
ワダタケシ
タイのカラオケ嬢と恋愛した日本人駐在員の末路「ベッド写真をLINEで家族に送られて…」
大川弘一の「俺から目線」
楽しく生きてるだけ――連続投資小説「おかねのかみさま」【第一部完】
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
シェアハウスで結婚した3組の素顔に迫ってみたよ
爪切男のタクシー×ハンター
「どうなったか見たい?」彼女は私のボーナスで女性器を手術した
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
かわいい女子が大活躍! 東京五輪でメダルも確実なボルダリングの魅力
元SKE48/SDN48・手束真知子の「フリーランスアイドル論」
アイドルに忍び寄る「AV出演勧誘」の手口を全部バラします
おじさんメモリアル/鈴木涼美
女を買っタラ、ボトルを入れレバ、それで男は幸せなのか?

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中