上申書に「車捨てた」…実際に発見 警視庁
19年前に不動産会社経営の斎藤衛さん(当時49歳)を殺害したとして逮捕された死刑囚で元暴力団組長の矢野治容疑者(68)が、斎藤さんが乗っていた車について、「組の若者が中野駅か近くの駅前に捨てた」という内容の上申書を警視庁に提出していたことが捜査関係者への取材で分かった。車は実際に、JR中野駅(東京都中野区)の隣駅付近で見つかっており、警視庁組織犯罪対策4課は、上申書の信ぴょう性を高めるものとみて調べている。
関係者によると、斎藤さんは1998年4月5日、東京都豊島区での商談後に行方不明になった。捜査関係者によると、斎藤さんの車はその3日後、高円寺駅と阿佐ケ谷駅(いずれも杉並区)の間の高架下の駐車場に放置されているのが見つかった。【黒川晋史、五十嵐朋子】