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2017-04-11

スライドや図表が上手になる!意識してほしい「位置取り」の基本

「目線を右上に向けたら嘘をついているかも」のような心理学チックなことを聞いたことはありませんか?スライド作成や図表作成でも配置を変えることで与えたい印象をより効果的に伝えることができます。 今回はその位置取りの基本をご紹介します。
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こんにちは、Yuta Morishige です。
資料作成代行のSKETを運営しています。

ビジネスパーソンのみなさん、日々、プレゼン用のスライドや書類作成のために図表を作ることは多いと思います。
学生さんも、ですかね。

「私ってセンスないんだよね」

と、なっている方や、よりよいスライド作成・図表作成をして評価を得たい方へ、誰にでもできる位置取りの基本を伝授いたします。

位置取りの基本

「目線を右上に向けたら嘘をついているかも」のような心理学チックなことを聞いたことはありませんか?

これによく似た感じで、下図のような2次元的な位置を意識すると、与えたい印象をより効果的に伝えることができます。

これを覚えておくと、作図もしやすく、しかも効果的に伝わるのでぜひ覚えて欲しいと思います。

縦軸・横軸の捉え方

横軸の過去〜未来

左が過去、右が未来です。

矢印を使うと明確に前後関係がわかりやすくなります。
よくある作図の方法として状態遷移の可視化ですね。

例えば、商品の従来比較などもこの配置を意識すると良いでしょう。

基本的に左から右に進むように作りましょう。
それぞれの図形や矢印にも、アイコンだけでは伝わらない情報を文字で補足するのは鉄則です。

縦軸のネガ〜ポジ

位置を下にもってくるとネガティブなイメージに、上に持ってくるとポジティブなイメージになりやすいです。
特に下図のような例は単純な図形なのに捉え方が変わってきますので、覚えておきましょう。

上が頂点のピラミッド図は「頂点に立つ」イメージ

食物連鎖やカーストなど、頂点と支えているものの関係を示す場合は、上が頂点にくるピラミッド図。

下が頂点のピラミッド図は「絞り込む・一握り」のイメージ

頂点を下へ持ってくると、マーケティング資料などでよく使うファネル図(ろうと型の図)がよくある例です。
潜在顧客→顕在顧客→成約のような、絞り込まれていくイメージを伝えたい場合のピラミッド図。

ネガ・ポジ以外の意味では、上流と下流という概念もあるので、プロセスや論理的な展開を説明する場合は上から下へ作るとベターです。
主に学術系やエンジニア、コンサルの方が使う場合が多いかもしれません。
論理展開が多い場面では縦軸の考え方を忘れないようにしましょう。

また、単に悪いイメージ・良いイメージを演出するのにも縦軸を意識すると良いです。

左上、右上、右下、左下の位置取り

縦軸、横軸も意識しつつ、斜め方向にも位置取りをすると、また色んな意味を考えて配置しなければなりません。

もう一度、位置取りの図を見ておきましょう。

右上は空想や夢・先進性を伝える

右上に図形やメッセージを置くと、より夢のある印象になります。
代表、CEOの方はプレゼンをする際に、未来のことを語ることは多いでしょうから、この配置は参考していただくと良いと思います。

左下は経験・記憶を伝える

過去の経験や、昔の記憶を表現するのには左下に配置をします。
よくある構図としては下図のような左下(経験)と右上(夢)の組み合わせ。

写真とテキストをうまく使って表現するとベターです。

左上は予想や思考を伝える

予想や予測を語るときに使うと良い配置です。
データに基づいた予測をプレゼンする場合などはこの配置を使えないか試してみて下さい。

他には思考を張り巡らせるイメージも与えられるので、「このスライドで考えてほしい」という場面では利用できるかもしれません。

右下は感覚や感情を伝える

単体では使いにくいですが、特に左上(予測)との相性がよいです。
下図のような場合が分かりやすいと思います。

今回の例は困った人を右下に、その人の予想(グラフ)を左上に持ってきています。
このグラフに対して、困った見解があることがイメージとして伝わってくると思います。

この人の顔を笑顔にしたり、無表情にしたりすると、またこの図の印象がガラッと変わります。

まとめ

以上をまとめると

縦軸 はネガ・ポジ、横軸は過去・未来。
左上は予測、右上は夢、右下は感情、左下は経験。

ということになります。

いかがでしたでしょうか。

もちろん、この位置取りがすべてというわけではありません。
私も何百社もの資料作成に携わっていますから、色々なケースがでてきます。

その中でも、誰にでも使いやすい配置として今回はご紹介させていただきました。

配置だけでなく、デザインによっても与える印象は変わってきます。
デザイン力も鍛えつつ、実践して頂ければ幸いです。

デザインに自信がない方は、見やすいプレゼン資料の作り方をご覧ください!


著者 : Yuta Morishige



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