都のプロジェクトチーム 豊洲移転と築地再整備の2案を説明

都のプロジェクトチーム 豊洲移転と築地再整備の2案を説明
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豊洲市場の問題を検証する東京都のプロジェクトチームが市場の移転について築地市場の業者と意見交換し、豊洲へ移転する案とともに、築地市場を改修して再整備する案を説明しました。豊洲への移転を推進する立場の業界団体は築地の再整備案に反発して出席しないことを決めたため、8日の意見交換では、築地に残る案を支持する声がほとんどを占めました。
東京都の市場問題プロジェクトチームは、豊洲に移転する案とともに、築地市場を700億円余りかけておよそ7年で改修して再整備する案も示していて、市場業者の意見を踏まえて、来月にはチームとしての案をまとめたいとしています。

8日はプロジェクトチームの小島敏郎座長らが築地市場を訪れ、市場業者に2つの案を説明したうえで意見交換しました。

これに対して、出席した業者からは「ぜひとも築地の再整備を進めてほしい」という要望のほか、「業者自身も築地でやっていくために気を引き締めないといけない」という意見が出されました。

ただ、豊洲への移転を推進する立場の業界団体は築地の再整備案に反発して出席しないことを決めたため、8日の意見交換では築地に残る案を支持する声がほとんどを占めました。

そのうえで、小島座長は業者に対し、「最終的に移転を判断するのは知事で、行政は判断に従って動く。私たちは知事が判断する材料を挙げるために、皆さんの意見を聞いて整理したいと思っている」と説明していました。

築地再整備案は過去に1度断念

築地市場の豊洲への移転問題では、去年8月に小池知事が移転の延期を表明して以降、安全性の検証などを通じて、「豊洲へ移転するのか、しないのか」について、主に議論が続けられてきました。

ただ、「移転しない」という判断が示された場合、どのような選択肢があるのかは提示されてきませんでした。

こうした中、豊洲に移転しない場合の具体的な案が浮上したのが先月29日。市場問題プロジェクトチームの会合で、小島座長個人の案として、築地市場を改修して利用する「再整備案」が、選択肢の1つとして示されたのです。

築地市場の再整備は、平成3年から1度は進められたものの、現地で営業を続けながら建て替え工事をすることに限界があったことなどから、400億円を投じながら断念した経緯があります。

しかし、小島座長が示した案は、工事技術の進歩や市場業者の減少などによって、改修のために一時的に必要な土地を確保でき、再整備は可能であるという前提だということです。

その後、小池知事は「1つの案と受け止めている」と述べ、新たに設けた「市場のあり方戦略本部」で検討する考えを示しています。

これに対し、豊洲への移転を推進する立場の市場業者からは、「小島座長の私案だ」などとして反発の声が強まっています。

小島座長 業界団体の欠席は「理解できない」

意見交換会の終了後、プロジェクトチームの小島敏郎座長は豊洲市場への移転を推進する立場の業界団体が会に出席しなかったことについて、「われわれは、案を作るために築地で実際に働いている人の意見を聞きたいので、どんな業種の方でもおいでくださいと申し上げた。なぜ出てこないのか理解できない」と話していました。