【お金が大好きな新入社員必見】地下労働施設に送られる前に知っておきたい給与に関する基礎知識
地下労働施設で搾り取られる前に
こんにちは。ボクシル編集部のまいたけです。
突然ですが、みなさんお金は好きですか?
私はもちろん大好きです。
お金にはどうしても抗えない魅力があると思います。
大金を手に入れて豪遊してみたいものです。
それはさておき、春ですね。
この春入社する新入社員の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
新生活も始まり、自らの人生設計を立てている方もいると思います。
これからの人生にもお金はつきものです。
重要…!とても重要です。
しかし、お金の管理ができずに、金欠…
ギャンブルに手を出す…なんてことになっては…
命を張る以外なくなりそうです。
もしかしたら地下労働施設に送られてしまうかもしれません。
そうならないためにも、給与に関する基本的な知識をつけておきましょう。
わかりやすいように図を用いて説明してみたので、
ぜひチェックしてみてください。
1.給与明細に関する基礎知識
今日は初めての給料日
胸を躍らせながら「手取り額」を確認
まさに生活を救う大金を手に入れたわけです。
だが…
確認したのは手取り額だけ…!
怠惰…!圧倒的怠惰…!
重要なのは給与明細の中身をきちんと確認することです。
給与明細の中身を確認しなければいけない理由
- 間違っている可能性があるから
- 生活設計を立てるため
- 残業代やボーナスは景気に左右されるから
「給与明細には正確な内容が記されている」
いいえ、必ずしもそうではありません。
間違っていることもあるんです。
残業時間が少なくなっていたり、職責給が加算されていなかったり…!
給与明細に間違いがあるということは不当に給料が減らされるということになります。
せっかくたくさん働いたのに、その分の給料がもらえなかったら悔しいですよね。
泣かなくてもいいように、給与明細をもらったらすぐに確認しましょう。
間違いがあった場合は即座に訂正してもらわなければなりません。
しかし、給与明細に間違いがあるかどうかを確認するには
給与明細の見方を知っておく必要がありますよね。
ということで、ここでは給与明細の基本的な見方について説明していきます。
給与明細の見方
このように勤怠・支給・控除の3項目で構成されています。
「勤怠」は勤務日数・欠勤日数・勤務時間・残業時間・有給休暇などを示す欄
有給休暇に関する記載がないとブラック企業の可能性が…あるようです。
「支給」は基本給・役職手当・時間外手当など
時間外手当は基本給の25~60%増です。
「控除」は社会保険料や労働保険料、所得税、住民税など
給与から差し引かれてしまうお金です。
「ノーカウント!ノーカウント!」
いいえ、ごねたところでこの控除からは誰も逃れることはできません。
覚悟しておきましょう。
給与計算の仕組みを理解する
簡単に言えば
総支給額-控除額=差引支給額
「差引支給額」がいわゆる「手取り」や「可処分所得」です。
ちなみに総支給額が「額面金額」です。
額面金額の12か月分を合計したものが「年収」となります。
給与明細の管理
給与明細書は確認したからといってすぐに捨てずに
最低2年分は保管しておきましょう。
残しておいた方がいい理由
①年金保険料の確認
②税金の問題
③前年同月と比較するため
とはいえ、紙での保管は面倒…!
帝愛グループの地下労働施設のような職場では
そもそも給与明細書自体発行していないかもしれませんが
イケてる会社は給与明細を電子データで配布しているようです。
こちらの記事では、給与計算や明細の発行が簡単にオンライン上で行えるクラウドサービスを紹介しています。
2.社会保険・税金に関する基礎知識
社会保険や税金は給与明細では「控除」の項目にあたります。
この社会保険や税金について何も知らない状態だと
「想定していたより給与が少ないっ…!」
なんてことになりかねません。
いくら搾り取られているのかを把握するために
「控除」について知っておきましょう。
控除項目の基礎知識
まずは給料から控除される項目を理解しておきましょう。
- 所得税
- 住民税
- 社会保険料(雇用保険・健康保険・厚生年金) ※労災保険も社会保険ですが、労災保険は全額会社負担なので天引きされません。
大きく分けるとこの3つが控除項目となります。
新卒1年目の4月の手取りが最も多い!(と言われている)
就職を機に一人暮らしを始める方も多いと思います。
一人暮らしになるとお金の管理が今まで以上に重要になりますよね。
計画的にお金を使うためには、「いつ」「いくら」給料がもらえるのかしっかりと把握しておかなければなりません。
そこで、必ず知っておいてほしいのが
「新卒1年目の4月の手取りが最も多い!」
ということです。
残念なことに5月から手取りが減るんです…。
泣いたってダメです。減ります。
その理由は簡単
初任給の控除額が最も少ないからです。
それでは、控除の詳しい時期について見ていきましょう。
~1年目~
4月:控除は所得税と雇用保険料だけ
5月:健康保険料・厚生年金の控除が始まる(前月分の控除を行う仕組み)
9月:健康保険料・厚生年金の年度更新(4~6月の給与の平均から算出される)
12月:年末調整 毎月多めに所得税の控除をしているので、本来控除すべき額以外は還付される
~2年目~
6月:住民税の控除が始まる
~数十年後~
40歳になったら介護保険料が発生
このように、社会保険料や税金は最初から控除されるのではなく、段階を追って控除されていきます。
基本給が20万円の場合、初任給から控除される所得税と雇用保険料は合わせて4~5000円となります。
そして、5月から控除される健康保険料と厚生年金は合わせて約3万円です。
手取り額が大幅に減ってしまうので、覚悟をしておいた方がよさそうです。
また、厚生年金や健康保険料はその年の4~6月の給与の平均から算出されます。
4月に昇給した場合、9月に控除額が上がるので注意ですね。
そして、4~6月に残業しすぎたりすると、手取りが減るとも言えます。
3.勤怠管理に関する基礎知識
続いては、勤怠管理についてです。
働くうえで勤怠はつきものですが、残業や休日出勤に関する知識がないと
会社からひたすら搾取…!
は言い過ぎですが、ただいたずらに時を過ごすことになるかもしれません。
不当な搾取を受ける前に勤怠に関する基礎知識をつけておきましょう。
そもそも勤怠管理とは
従業員の労働時間を管理するためのものです。
出勤や退勤、休憩、休暇などの出勤状況を把握し、適切な勤務時間を守られているかどうかを管理します。
正しく勤怠管理が行われていないと…
①残業代などによるトラブルが発生
未払い残業代を求めたトラブルなどが発生する原因となります。
②過重労働状態に陥っている従業員に気付くことがない
従業員が過労死やうつ病になってしまうかもしれません。
過重労働によって、家に帰ればただ眠るだけ
なんてことになってはたまったものではありません。
残業
続いては、やはり皆さん気になる「残業」について紹介していきます。
月の残業時間が最大100時間…サービス残業…など、なにかと話題な「残業」についてですが、そもそも残業時間の定義を知っていますか?
労働基準法で定められた労働時間の原則には2つあります。
①1日8時間以内
②1週40時間以内
この2つを法定労働時間といいます。
そして、この法定労働時間を超えて行われた労働を法定時間外労働といいます。
この法定時間外労働が法律上定められた「残業」です。
時間外労働には、所定賃金を一定割合(1.25倍以上)で乗じた金額である割増賃金が支払われます。これがいわゆる残業代・残業手当ですね。
①の1日8時間以内について
1日8時間を超えて行われた労働を時間外労働といいます。
②の1週40時間以内について
こちらが少しわかりにくいのですが、
①の残業時間を除いた1週間の労働時間が、40時間を超えて行われた労働が時間外労働となります。
つまり、土曜日に出勤するなど、週6日以上出勤した場合に当てはまるものとなります。
帝愛グループの地下労働施設では
週6日、1日11時間ほど働いているようですね。
①、②の両方の残業時間にあてはまるので、相当の割増賃金が発生している…はずです。
日当3500円ですが、東京都の最低賃金は932円ということも相まって
圧倒的労働基準法違反ですね。
悪魔のような企業です。
法内残業
法定時間外労働以外にも、会社ごとに定められた就業時間である「所定労働時間」を超えて働いた場合も社内的には「残業」となります。
例えば就業時間が9~17時(休憩1時間)と定められている会社で9~18時(休憩1時間)働いた場合、社内的には1時間の残業ですが法律上の時間外労働とはなりません。
所定労働時間を超えていても法定労働時間を超えていない残業のことを「法内残業」といいます。
法内残業は、就業規則などに「所定労働時間を超えた勤務に対しては残業代を支払う」といった内容の取り決めがあれば残業代の請求が可能です。
休日出勤
休日には2種類あります。
法定休日と法定外休日です。
これは、時間外労働・法内残業と同じようなものですね。
法定休日とは、法律で定められた休日のことです。
具体的には週1日以上、または4週に4日以上の休日が定められています。
この休日出勤には、35%以上の割増賃金が支払われることが定められています。
これに対して、法定外休日とは法定休日以外の休日のことです。
完全週休2日制の場合のどちらか1日などのことですね。
法定外休日には割増賃金の支払い義務はありませんが
1週40時間を超える場合には割増賃金が発生します。
休日出勤が法定休日となるか、法定外休日となるかによって
給与が異なってくるので、覚えておきたいですね。
まとめ
いかがでしたか。
今回は給与に関する基礎知識をご紹介しました。
社会人1年目はやることも覚えることも多く、大変かと思います。
搾取されるだけの人生を送らずに済むよう
最低限の知識は今のうちに押さえておきましょう。
それでは最後に、ここまで読んでくださった皆様に
とても重要なことをお伝えしておきたいと思います。
そう!お金は尊い!
みなさんの大好きなお金はとても尊いものです。
しっかり管理して、間違っても地下労働施設送りにならないように生活していきましょう。
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