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 南米パラグアイの首都アスンシオンで31日、大統領の再選を認める改憲案に反対するデモの参加者の一部が暴徒化し、国会議事堂になだれ込んで火を放った。3階建ての建物の1階部分が焼けた。

 報道によると、改憲案について与野党が国会で対立する中、与党の上院議員が改憲案を議場外の密室で可決したのがデモのきっかけ。議事堂の周辺に市民数千人が集まり、一部が投石や棒で窓ガラスを破壊。火を放ったり、資料などを持ち去ったりした。

 駆けつけた治安部隊は、催涙ガスなどを使って鎮圧した。カルテス大統領はツイッターで「野蛮な人々が平和を乱すことを許さない」と非難し、国民に平静を保つよう呼びかけた。

 1989年まで軍事独裁政権が35年間続いた同国では、92年から憲法で大統領の再選が禁じられている。カルテス大統領が提案した改憲案を巡って、「独裁が復活する」との批判が高まっていた。(ワシントン=田村剛)

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