ここから本文です

認知症…手の動作テストで早期発見、「歌詞の間違い探し」で予防も

読売新聞(ヨミドクター) 3/29(水) 12:11配信

 認知症の一歩手前とされる「軽度認知障害」の高齢者は、全国で約400万人。その半数は、早期発見やトレーニングなどの予防策で、進行を食い止めることができると言われる。BS日テレ「深層ニュース」では、早期発見のカギとなる日常生活10のサインや、予防に効果的な脳のトレーニングなどについて、東京医科歯科大学特任教授の朝田隆さんに聞いた。(構成 読売新聞専門委員・松井正)

その行動、認知症かも?

 買い物に行く時、メモを書かないと買い忘れてしまう。会話の中で最後まで人の名前が出てこない――。認知症になる前から、自分の記憶に自信がなくなることがありますが、軽度認知障害の人は約400万人もいるといわれます。認知症の初期の兆候を見逃さないことは、非常に重要です。

 早期発見に効果的な「日常生活における10のサイン」のリストがあります。いくつ当てはまるか、ご自身でもぜひチェックしていただきたいと思います。

 思い当たることが多いかも知れませんが、これらのサインは、それぞれどんな機能が低下しているかをチェックすることができます。例えば1番から3番までは「記憶」、4番と5番は「意欲」に関わるといった具合です。

 6番の「きょうの日付を思い出せない」というのは、「時間オリエンテーション」という機能に関わります。これは時間や人、場所などを聞かれた時、とっさに答える能力のことで、特に日付などヒントがないものをパッと思いつくのは、実は大変な能力です。

小銭を使わなくなったら要注意

 7番の「小銭を使わなくなった」は、「作業記憶」に関するものです。手元に何千円出したので、あと何百円足りない――といったことを覚える力は、年齢と共に落ち、特に認知症になると難しくなります。そして自信がなくなると、混んだスーパーのレジなどでは、毎回1万円で払うといったことが増えてきます。頭の中で計算するのが面倒になる、あるいは覚えられないので、小銭を使わなくなるのです。

 8番の「身だしなみに無頓着になった」は、人間は社会的な存在であり、そのために特化した神経細胞もある存在だと理解してください。身だしなみやおしゃれは、意外に重要なのです。また、9番の「家電のスイッチ操作にまごつく」は、「操作記憶」に関わります。手や体で覚える簡単な操作ならともかく、最近のリモコンなどはかなり複雑になり、しばらく使わないと記憶が失われやすいのです。

 10番の「水道を出しっぱなしにする」は、「展望記憶」という重要な記憶の問題です。9時から会議があることを10時に思い出したとしたら、これは大変ですよね。スケジュールをタイミングよく思い出し、実行するのが展望記憶です。水道が出しっぱなしというのも、料理しつつ水道を使っていると、普通は一度水栓を閉めて次にかかるのですが、これを忘れてしまうような状態です。

1/4ページ

最終更新:3/29(水) 13:36

読売新聞(ヨミドクター)

Yahoo!ニュースからのお知らせ

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン