アホウドリ移住計画 親鳥が巣立った島に子が帰る 初確認
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絶滅のおそれがあるアホウドリを守るため、小笠原諸島の無人島に新たな繁殖地を作る計画で、人工飼育された親鳥から3年前に産まれたヒナが、親が巣立った島に成長した姿で帰ってきたことが初めて確認され、計画を進めている研究者は、島が新たな繁殖地として定着が進んでいることを示す成果だとしています。
国の特別天然記念物、アホウドリをめぐっては、数少ない繁殖地となっている伊豆諸島の鳥島の生息地が、火山の噴火で失われるおそれがあることから、9年前から環境省と東京都、それに山階鳥類研究所などが、南におよそ350キロ離れた小笠原諸島の無人島・聟島に新たな繁殖地を作る移住計画を進めています。
山階鳥類研究所によりますと、聟島で人工飼育されたあと、5キロ離れた別の無人島に戻ってきた一羽から3年前に誕生したメスのヒナが、成長した姿で聟島に帰ってきたことが、今月1日、足輪などから確認できたということです。
この移住計画で、聟島を巣立った鳥の子どもの世代が島に帰ってきたことが確認されたのは今回が初めてです。
山階鳥類研究所の尾崎清明副所長は「当初の人工飼育が本当の意味で成功だったことを示すだけでなく、聟島が新たな繁殖地として定着が進んでいることを示す成果だ」と話しています。
山階鳥類研究所によりますと、聟島で人工飼育されたあと、5キロ離れた別の無人島に戻ってきた一羽から3年前に誕生したメスのヒナが、成長した姿で聟島に帰ってきたことが、今月1日、足輪などから確認できたということです。
この移住計画で、聟島を巣立った鳥の子どもの世代が島に帰ってきたことが確認されたのは今回が初めてです。
山階鳥類研究所の尾崎清明副所長は「当初の人工飼育が本当の意味で成功だったことを示すだけでなく、聟島が新たな繁殖地として定着が進んでいることを示す成果だ」と話しています。