悩める上司・ビギナー上司専門トレーナー南尾勇太です。
部下から好かれる上司になる、部下から尊敬される上司になる、上司になった誰もが望むことです。
しかし、実際に上司になってみると、それがナカナカ難しいことだとわかります。
会社という組織では、立場が上がる程、現場の最前線で働く者から、理不尽だと受け取られかねない、厳しい判断や、伝達をしなければなりません。
それを、部下から反発を受けず、納得させて、懸命に仕事をさせることが、上司の務めでもあります。
↑コレ、活字にして読むと凄いプレッシャーですよね。でも、できますので、安心してください。
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部下から好かれる上司を目指しすぎると…危険です
厳しいことを言ったり、難しいことをさせるのも上司の仕事です。
部下たちが、どんな気持ちで、あなたから発信されたミッションを受け止めているのか
鮮明に分かってしまいます。
そのため、変に気を遣って、それが必要であってもナカナカ厳しい指示や、指摘ができないこともあります。
しかし、それでは、上司としての務めは果たせません。
ここで中途半端な気遣いや、部下の気持ちを理解したつもりになって、成果を上げるために必要な指摘や指導、正しい修正を加えられずにいると
そして、そのような部署や、セクションの長である、あなたは “ ダメな上司 ” として認識されます。
部下に好かれる上司を目指して、部下に嫌われた例
部下に気を遣って、部下の顔色を伺って、嫌われることを恐れて、必要なこと言わずにズルズルしてきたせいでダメ上司になった人は、たくさんいます。
しかも、部下に気を遣ったことが原因で、ダメ上司になってしまったのに、気を遣った部下達からは、好かれるどころか軽んじられ、馬鹿にされ、全く好かれません。
むしろ嫌われます。
部下とは、非常に難しいものです。
しかもあなたが、色々気を遣って、苦しんで、言いたいことも我慢しているにも関わらず
困ったもので、そういう愚痴や不平は、噂となり、やがて社内でのあなたの評判にも影響が出ます。
これが、あなたに役職が付く前、同僚として一緒に働いていた社員・スタッフたちが、突然敵に見えてしまう瞬間です。
求心力とリーダーシップを発揮する具体的方法を紹介
では、どうすれば部下から慕われ、部下から好かれ、部下から理解され、理想的に仕事を進めることができるのか?
いくつか方法がありますが、最も即効性があり、すぐに実践できる方法をお伝えします。
シンプルですが
真面目な話なので、お酒の席でという訳には、いきません。
できれば、あなたが上司として着任した直後、もしくは、上司として出世した直後が望ましいのですが、今の立場にしばらく前から付いている場合でも構いません。
あらかじめ全員が揃う時間帯を予測して、最低でも1週間前から全ての部下達に呼びかけておくのです。
集まってもらったら話すのはあなたです。
人前で、話すのが苦手でも、大勢の前で話すのが苦手だとしても、ここはひとつ頑張ってください。
いくら大切な話をしても、数名集まれば、必ず「 この忙しい中にわざわざ呼び出して…」と、話す前から否定的な受け止め方をする部下が出てくるものです。
そのような、否定的なムードが漂うと、せっかくの集まりが、無駄になってしまいます。
タイミングの設定には注意してください。
さて、話す内容ですが
「 あくまで簡潔に 」
「 重要な部分は、繰り返し伝える」
この2点を絶対に守ってください。
そして、話す時間をMAX で10分に設定してください。
いよいよ部下の心を掴むアクション開始!①
部下を集めてあなたは、10分間に何を話すのか?
まず最初に
会社からのミッションや、あなたの思いではなく
具体的に部下たちが、大変だと感じているだろうことを、あなたが思いつく限り推測して、箇条書きのように伝えてください。
- 〇〇している時は、こんな大変な思いがあり
- 〇〇している時は、このような苦労があり
- 〇〇しろと言われても、実際〇〇のような難しい事情があり
皆さんが、仕事にあたって諸々の苦労をしてることは
私も先日まで現場にいたので、よく分かっています。もしくは、以前は、現場にいたので想像できます。
と、できるだけ具体的に、事例を挙げ、その立場・立場で予測される苦労なども上げてください。
ここでまでで、だいたい2、3分。
次は、会社からのミッションや、目標やノルマ、ルールについて、何故そのようなことをしなければいけないのか、理由を説明します。
説明する理由は、社会的な意義や、理念めいたものだけではなく必ず
「 私たち社員は、会社からのリクエストに応えることによって、給料やボーナスといった待遇を得ています。現場が辛いからといって、それから逃れることは、給料やボーナスを放棄することにもつながるのです。」
と、しんどさや、我慢、辛さの代償として、お給料やボーナスといった金銭的な待遇を得ているのだということをはっきり伝えてください。
実は、この部分が大切なポイントになっていて
誰もが分かっていることですが、「 自分たちの日常の辛抱や努力、我慢、それも含めて、今もらっている給料やボーナスをもらう条件になっている 」と、ハッキリ話してくれる先輩や、上司というものは、なかなかいません。
だからこそ、あなたが伝えるのです。
すると、多くの部下達は、大変だろうが、面倒だろうと、それが、“ 給料やボーナスをもらう条件だ ” と、ハッキリ認識して、仕事に向き合う姿勢を正してくれます。
ここまでで7・8分、残りアト2・3分です。
最後は、あなたが
「 私には、まだまだ足りないところや、至らないところがあります。そこは、自己研鑽で何とか、皆さんの上司として、ふさわしい人間になるように努力します 」
と、今の自分がまだ未熟であること、そして、それをあなたが、自覚していることを謙虚に伝えます。
この一言で、部下からのネタミやヒガミというものを、ある程度解決することができます。
そして、ここからが最大のポイント
“ 苦労や、我慢、辛抱も含めて給料やボーナスを受け取ることができる ” といった話を簡単に振り返ったうえで
「 とは、言っても、ナカナカ理屈では理解できないこと、納得できないこともあるでしょうし、予測もできなかったトラブルや、思いもよらない苦労もあり、みなさんも、“ 文句の一つ ” も言わずにやっていられない!事情もよく分かります。私もそうでしたから。」
「 そんな時は、ぜひ私に、そのグチであり、文句を言ってください。
ただし、条件があります。
やみくもに文句やグチを言うのではなく
- このように困っている
- できればこのように解決できないか?
と、ある程度整理して、意見として、私に相談してください。」
「 仕事の愚痴や、上司の悪口は、世の中の多くの会社員たちの酒の肴になるものです。
ですが、私はせっかく皆さんが苦労して稼いだお金を使って、飲みに行ったり、ごはんを食べに行く時に、会社のグチや、上司の悪口や、場合によって私に対しての文句なんかを言うことに、大切な時間を使ってほしくはありません。
どうせ飲みに行くのであれば、楽しく美味しいご飯、おいしいお酒を飲んでほしいと思っています。」
「 なので、会社の仕事で抱えた悩みや不安、イライラは、会社で解決してください。
毎日皆さんのグチや、不平不満、相談を受け付けることは、業務時間上できません。
ですが、毎週、何曜日と何曜日の何時から何時までは、必ず皆さんのお話を聞きます。
これは今までなかったことだと思います。
相談・グチ・不平・不満の内容は問いません。
どんな事でも構いません。ただし、会社や仕事に関係することに限定してください。」
「 仕事は、大変で、時に難しいものです。
その中に、グチや不平・不満・陰口といったものが蔓延(まんえん)すると、毎朝出勤してくること自体が辛く、重苦しいものになってしまいます。
私は、上司として、皆さんにそのような苦しさを味わってほしくはありません。
なので、何曜日と何曜日の何時から何時までという時間を設けました。
その相談の中で、みなさんから聞いた内容は、解決できるものであれば即解決します。
ナカナカ難しいものであれば、私から私の上司に相談し、どうにか解決できないものか相談してみます。
その中には、皆さんの期待に添えないものもきっとあるでしょう。
ですが、その場合もこのように動いてみたが、どうにもならなかったということを伝えます。」
「 私たちは、会社のオーナーではないので、それが正しくても道理であっても、通らないことや、意見を通せないこともたくさんあります。
ただ、心の中で、腹の中で、思い続ける慢性的な不平や不満として抱え込むより
言葉にして私というパイプを使って
“ よりよい環境や、効率よい業務ができるように会社に投げかけてみる ”
ということをすれば、もしそれが叶えられなくても、言うべきことを言ったうえでのことなら
ウチの会社は、こういう所なんだ、ウチの会社で働くということは、こんな感じなんだと、ある程度受け止めて、余計なイライラや、不平・不満を抱えずに仕事ができると思います。
これが今日皆さんに集まっていただいた理由です。」
ここまで、頑張って、覚えて、練習して情熱的に話してください。
原稿があるんだから、覚えて練習するだけです。
このスピーチ、ちょっとした演説の効果は、恐るべきものです。
部下の心を掴むアクション開始!②
みんなを集めて、あなたが情熱を込めて一気に伝え終えたら
その日は、質問や、発言をさせないでください。
収集がつかなくなります。
全員が心ある部下ばかりとは限りません。
ここぞとばかり、面倒なこと言い出す者がいるかもしれません。
話し終わったタイミングで、あらかじめ用意しておいた用紙を配ってください。
用紙には、箇条書きで「 今困っていること 」「 悩んでいること 」が、書けるようにしておいてください。
そして
「 特に書くことが無ければ提出しなくて結構です。書くことがあれば、提出期限は今から1週間後です。私まで提出してください。1人でためこまず、このタイミングで書き出してみてください。」
と、よどみなく注意点を伝えてください。
用紙を作る際の注意点は
困ってること、悩んでることを書く欄の横に
「 自分としては、こうすれば解決できると思う 」と、自分なりに考えたうえで、改善策を書かせる欄を用意することです。
部下達も、文字にして書くことで、正当な意見だと思っていたことが、ただのグチだと知ったり、周りに流されてグチっぽくなっていただけで、それほど重大な不平や不満が、無かったことに気付いたりもします。
この用紙配布までを、できれば10分。
どうしても無理なら15分以内に完了させてください。
部下の心を掴むアクション開始!③
そして、その日は、普通に仕事を進めてください。
間違っても、この日仕事帰りに、部下達と食事なんかに行っちゃだめです。
これは、上司であるあなたからの投げかけです。
あなたが、投げかけたボールをどう打ち返すか? 部下達に考える時間を与えることも必要です。
部下の心を掴むアクション “ 仕上げ ”
いよいよ最後のポイントです。
こういった行いや、取り組みをした事実を必ずあなたの上司に報告しておいてください。
これは、あなたの身を守る行為です。
上司の中にはひがみっぽく、あなたが新しいことや、革新的なことをするとを面白く思わない人もいます。
なので、「 いついつこういうことをしましたよ 」と、事実を必ず報告しておいてください。
せっかくの前向きな取り組みが、くだらない、ネタミやヒガミの対象にならないよう、賢く速やかに対処しておいてください。
部下の心を掴むアクションの効果は?
今回は、ここまでです。
10分間のスピーチの内容は、ほぼここに書きましたが
だまされたと思って、そのままやってみてください。
間違いなく効果は、絶大です。
この取り組みを行うことで、あなたが突然部下から好かれたり、慕われることはないでしょう。
しかし部下達は
「 あなたが、今までの上司とは違う 」
または
「 今までのあなたとは違う 」
という変化を感じ取り
あなたの本気度や、部署や会社を良くしようとする姿勢、部下を思う姿勢があることは、確実に伝わります。
そして提出された、用紙の内容を見て
あなたは、部下たちの実情や、思考のレベルや状況を知ることになるでしょう。
この方法は、非常に効果的かつ、即効性のある方法です。
唯一、あなが頑張らなければならないのが
10分間のスピーチ内容をしっかりと覚えて、情熱を込めて部下の前で話すことです。
たった10分間が、上司としてのあなたの未来を変えます。
やると、やらないでは1と100ぐらいあなたの未来に差が出ます。
部下の心をつかむ、部下から好かれる上司になる、それを望むなら、部下の顔色を伺って、言いたい言葉を飲み込んでる場合じゃありません。
少し時間をかけて準備をして、たった10分間頑張って話す。
たったこれだけのアクションを起こせば、未来は確実に変わります。
これは、私たちBoss Safariスタッフが、実践し、何度も成功を収めた事例です。
そのままやっていただければ、ほぼ、成功するでしょう。部下の心は、確実につかめます。
ぜひ試してみてください。 少しの手間をかけて、ほんの少しの勇気で、あなたの未来が変わるハズです。
参考ページ
2017年 上司のコミュニケーションの取り方が、部下の仕事を変える
上司として成功する人は、考え方・習慣が違う
あなたは、カリスマ性を身に付けることで、求心力あるリーダーとなる
ダメな上司の “ 失敗マネジメント ” から学ぶ
上司の上司から信頼されるために知っておくべきこと

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