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21歳女に無期懲役 名古屋地裁

女子学生が1人で住んでいた現場のアパート付近を調べる捜査員=名古屋市昭和区で2015年1月27日、大竹禎之撮影

 大学1年時に名古屋市で知人の森外茂子さん(当時77歳)を殺害し、高校2年時に仙台市で中学時代や高校の同級生2人に劇物の硫酸タリウムを飲ませたなどとして、殺人、殺人未遂罪などに問われた元名古屋大学生の女(21)=事件当時16~19歳=の裁判員裁判で、名古屋地裁(山田耕司裁判長)は24日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。山田裁判長は判決理由から朗読して主文を後回しにした。弁護側は事件時に心神喪失だったとして無罪を主張していた。

 21回の公判を重ねた裁判員裁判は責任能力の有無が最大の争点になった。元学生の精神鑑定は3人の医師が計4回行い、見解が分かれた。元学生に発達障害や双極性障害(そううつ病)があったことに争いはないものの、障害の程度や事件への影響で検察側と弁護側の主張が対立した。

 検察側は障害が事件に及ぼした影響は限定的で完全責任能力があったと主張した。

 検察側は広汎(こうはん)性発達障害などがあったと認めつつ、事件に及ぼした影響は限定的と指摘した。「身勝手極まりなく犯罪性は根深い。更生は極めて困難」とした。

 これに対し弁護側は「発達障害で人の死に興味が集中していたのに加え双極性障害(そううつ病)のそう状態で善悪の判断も行動の制御もできなかった」と心神喪失を主張した。無罪として長期の治療、教育ができる環境での処遇を求めた。

 硫酸タリウム混入事件の殺意の有無も争われ、検察側は「死んでも構わないと思っていた」、弁護側は「死ぬ可能性は念頭になかった」と主張していた。

 元学生は結審に当たり「この裁判で初めて被害者、家族、遺族の気持ちを知ることができた。今でも人を殺したい気持ちが湧き上がってきて不安になることはあるが、克服したい」と述べていた。【金寿英】

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