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石原宏高が政治資金で「スタバひとり朝食」

文春オンライン 3/22(水) 16:00配信

 東京都知事時代の公私混同が指摘される石原慎太郎氏。三男の宏高衆院議員(52)にも政治家としての資質が問われる「政治とカネ」の疑惑が浮上した。

 宏高氏が住む品川区内の高層マンションにほど近い複合ビル「ゲートシティ大崎」に入るスターバックスの関係者が語る。

「石原さんですか? いらっしゃっていますよ。たまに見かけます」

 本誌は、宏高氏の資金管理団体「石原ひろたかの会」と、宏高氏が代表を務める「自由民主党東京都第三選挙区支部」の政治資金収支報告書に添付された1万円以下の少額領収書(2010~12年分)を入手した。それらによると、11年5月から12年4月までの期間に、同店での1人分での利用が100回以上あり、計5万円以上が両団体から支出されている。

 よく注文しているのは、「イングリッシュ・ブレックファスト・ティーラテ」。それに加え、「アップルシナモンフリッター」や「石窯フィローネ・ハム&マリボーチーズ」といった焼き菓子や食事パンにバナナ。これが定番メニューだ。

 こうした私的な支出が疑われるのはスターバックスだけでない。他にも、ライフ、ローソン、サンクスといったスーパー・コンビニや、マクドナルド、丸亀製麺、そじ坊、天丼てんやなどの支出が確認できる。いずれも宏高氏の自宅近くのビルに入る店舗だ。

 たとえば11年11月20日には、マクドナルドでビッグマックセットを650円で購入。12年3月5日は、丸亀製麺で肉ごぼう(並)、温泉たまご、だいこんを食べ、計1470円を支出している。

 本誌の調べでは、個人の飲食費として支出したとみられる領収書は、「石原ひろたかの会」で少なくとも371件、26万1788円分にのぼる。「自民党東京都第三選挙区支部」では少なくとも149件、10万8470円分が計上されている。

 いうまでもなく政治資金には国民の税金が原資となる政党交付金が含まれている。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授は、次のように指摘する。

「支出先が事務所から離れており、来客のための支出と考えられず、個人の飲食費とみられます。政治活動のための支出とは言えません。また備品・消耗品費として計上されていますが、政治資金規正法の施行規則によると、そもそも食料品は対象外です。支払う必要のない費用を政治資金で支出したとなれば、政治資金規正法の虚偽記載に該当する可能性があります」

 宏高氏の事務所は「すべて各政治団体の支出として適正なものです」と回答。「週刊文春」3月23日発売号で詳報している。

「週刊文春」編集部

最終更新:3/22(水) 16:00

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