ロボアドバイザーが続々と登場している
最も有名なTheoを始め、ロボアドバイザーが続々とサービスを開始しています。これがなかなか面白いので、記事にしてみます。まず、サービスを開始しているロボアドバイザーはこれだけあります。
WealthNavi | ウェルスナビ |
お金のデザイン | THEO |
野村證券 | ゴールベース |
大和証券 | ダイワファンドラップオンライン |
みずほ証券 | SMART FOLIO |
三菱UFJ国際投信 | PORTSTAR |
東海東京証券 | KALAIS |
SBI証券 | WealthNavi for SBI証券 |
松井証券 | 投信工房 |
カブドットコム証券 | FUND ME |
楽天証券 | 楽ラップ |
マネックス証券 | マネラップ |
エイト証券 | クロエ |
FOLIO | FOLIO |
これだけあると、私たち利用者も見比べて選ぶことができますね。
ロボアドバイザーがなかなか良い理由
どこのロボアドバイザーもなかなか銘柄選択が玄人好みで外していません。このロボアドバイザーというのは、今後日本の投資環境を劇的に変える可能性があります。その理由は以下の通りです。
- 手数料が比較的安い
- 無意味な回転売買で利ザヤを稼いでいない
- 国際分散投資を基本としている
1「手数料が比較的安い」 これはロボアドバイザーだからですが、人件費が極力省かれています。安いところでは条件にもよりますが0.5%程度の経費率です。これは、投信やちょっと特殊なETF並みです。0.5%で質の良いETFを選んでくれるならば、検討に値すると思います。
投資ブロガーは銘柄選定を厭いません。むしろ、趣味としてやっています。ですから、毎日のように投資をネタにして文章が書けるのです。しかし、こういう人はマイノリティです。多くの人は、放っておいて結果的に増えているほうが楽なのです。
ETFとAIの進化により、現実的にロボアドバイザーが可能になりました。最適解が出しやすくなったとも言えます。
2「無意味な回転売買で利ザヤを稼いでいない」 かつての投信は組成しては買わせ、売らせ、手数料で利ザヤを稼いでいました。長期投資という考え方は無いに等しく、焼き畑農業的、あるいはイナゴの大群が次から次へと草を食むようでした。
THEOやウェルスナビなどは為替手数料および売買手数料を取らないことを明記しています。年間の手数料だけで運用してくれるのは魅力です。
3「国際分散投資を基本としている」 世界の人口が伸び続け、世界の経済が成長を続ける限りにおいて、分散投資は主流であり続けるでしょう。私たちが住む日本だけでなく、世界、特に米国への投資は必須と言って良いです。
それがロボアドバイザーを利用することによって可能になるわけですから、特に投資初心者にとっては使い勝手が良いはずです。
ロボアドバイザーの比較の基準はシンプル
ロボアドバイザーの選び方ですが、2つあります。
- 手数料が1%以下か
- 国際分散投資をしているか
- システムが安定しているか
1「手数料が1%以下か」 まず手数料に着目すべきです。目安となるのは1%でしょう。0.5%というところもありますが、運用額が大きくないと難しいです。税引後のことを考えると1%というのはなかなか大きく、無視できない数字です。
また、投資対象のETFの経費率を考えると1%を超えてくる手数料のロボアドバイザーというのはどこか非効率なところがありそうです。シンプルですが、今のところ1%、資産規模によっては0.5%というのがラインになります。
2「国際分散投資をしているか」 これは先述の内容に重複しますが、分散投資は基本であり、特に米国を含んでいないと意味がありません。例えば国内のみの運用だと、世界的な経済成長の果実を取り逃すことになるでしょう。
海外株や債券を扱っているようなロボアドバイザーがベストです。国内債券と国内株の比率は好みにもよりますが、給与を円で得る勤労者の場合はゼロで良いと思っています。
3「システムが安定しているか」 頻繁なサーバーメンテナンスやサービス停止はシステム不安を感じさせます。いつログインしても大丈夫というシステムの安定性が大事です。これはネット証券選びと同じですね。
ロボアドバイザーの活用のしかた
売買を一任したい、詳しいことが分からない、ということであれば自分とフィーリングの合うロボアドバイザーに預けっぱなしという手もあるでしょう。
ただ、もし私がロボアドバイザーを使いたくなるような立場、つまり投資に関してそれほどの造詣もないならば、先生として使います。資金の一部を投入し、どういう銘柄を選好するのかを見極めます。
つまり、ロボアドバイザーが買っている銘柄を研究し、自分のものにします。そのためには海外分散投資をしているロボアドバイザーで、しかもメジャーなものしか扱わないようなロボアドバイザーを選びます。
※WealthNavi for SBI証券から
この図でわかるように、ウェルスナビは非常にシンプルです。誰もが知っているETFに投資しています。こういう、分かりやすいロボアドバイザーを先生として活用します。そうして、自分の経験と知識を増やしていきます。
リバランスもやってくれますから、債券と株式、先進国と新興国の関係性についても学ぶことが可能でしょう。
もし、自分には無理だと思えば残金を投入すればよいでしょう。自分にもできそうだ、と思えばそれは投資のセンスがあるということかもしれません。自ら運用してみるという選択も生まれてきます。
自動車で言うところの、マニュアル車か、オートマ車に似ています。自分の好みによって使い分けができそうです。なお、アフィリエイトでウェルスナビを取り上げたわけではありませんので、念のため付け加えておきます。当ブログではアフィリは利用していません。
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圧倒的な低経費率を実現するバンガード社のETFの経費率改定まとめです。ロボアドバイザーとの経費率の差は知っておきたいです。
メジャーなETFを確認できます。
こういう参考の仕方もあります。人の考え、やり方に柔軟であることは視野を広げてくれます。