「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」北海道・東京・京都で開催 - 日本に魅了されたゴッホの軌跡
日本初、オランダのファン・ゴッホ美術館との国際共同プロジェクト「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」が開催される。北海道立近代美術館では8月26日(土)から、 東京都美術館では10月24日(火)から、 そして京都国立近代美術館では2018年1月20日(土)から順次開催予定だ。
日本を夢想したファン・ゴッホ。そして、ファン・ゴッホに憧憬した日本人。その交差の軌跡をたどる本展は、「ファン・ゴッホのジャポニスム」と「日本人のファン・ゴッホ巡礼」の2部構成に分け、関係性を両方向から検証する。
第1部 日本に魅了されたファン・ゴッホ
ファン・ゴッホは、パリの画商店で大量の浮世絵と出会い、鮮やかな色彩や質の高さにひどく感銘し、魅了された。その大きな衝撃は幾度となく彼自身の作品に投影され、肖像画の背景に描き込むほどだった。
第1部では、国内外のコレクションより厳選した《タラスコンの乗合馬車》、《雪景色》など4つの作品を日本初公開。さらに、彼が描いた浮世絵の模写や構図や色彩の表現様式、理想郷として夢見ていた日本のイメージを反映した作品など約40点を展示する。また、浮世絵をはじめとする約50点の日本美術作品もあわせて公開。さまざまな角度から日本の影響を紐解いていく。
第2部 日本人のファン・ゴッホ巡礼
1890年、この世を去ったファン・ゴッホ。彼の最期を看取った医師・ポール=フェルディナン・ガシェ一家は、残されたファン・ゴッホの作品の多くを大切に所蔵していた。
それら作品を一目見ようと、彼の生涯や作品に強い憧れを抱いた日本の小説家や学者、美術家たちは、ファン・ゴッホ終焉の地オーヴェールにあるガシェ家を訪れた。その記録として「芳名録」に、240人あまりの来訪者が名前を残したのだった。
第2部では、フランスのギメ東洋美術館に所蔵されている3冊の「芳名録」を世界初公開。さらに、近代日本の知識人たちが訪れたオーヴェール巡礼の実相を、約90点の豊富な資料からたどる。加えて、ここでは洋画家・佐伯祐三の《オーヴェールの教会》、前田寛治の《ゴッホの墓》といった、巡礼によって描かれた日本近代絵画の名作も展観できる。
さらには当時の写真や手紙などの資料、日本画家・橋本関雪がガシェ家訪問時に撮影した貴重な映像もあわせて紹介する。
開催概要
展覧会「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
■札幌展
会期:2017年8月26日(土)~10月15日(日)
会場:北海道立近代美術館
住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目
開館時間:9:30~17:00
※会期中の金曜日は19:30まで(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(9/18、10/9を除く)、9月19日(火)、10月10日(火)
問い合わせ:011-644-6882
観覧料:一般 1,500円(1,300円)、高大生800円(600円)、中学生600円(400円)、小学生以下無料(要保護者同伴)
※()内は前売りと10人以上の団体料金
※前売り券は4月4日(火)発売予定
■東京展
会期:2017年10月24日(火)~2018年1月8日(月・祝)
会場:東京都美術館
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30~17:30
※会期中の金曜日、11月1日(水)、2日(木)、4日(土)は20:00まで(入館は閉館の30分前まで)
休室日:月曜日(1/8を除く)、年末年始休館 12月31日(日)、1月1日(月・祝)
問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
観覧料:一般 1,600円(1,300円)、大学生・専門学校生 1,300円(1,100円)、高校生800円(600円)、65歳以上1,000円(800円)
※()内は前売りと20人以上の団体料金
※中学生以下は無料
■京都展
会期:2018年1月20日(土)~3月4日(日)
会場:京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町 京都国立近代美術館
開館時間:9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(2/12を除く)、2月13日(火)
問い合わせ:075-761-4111
観覧料:一般 1,500円(1,300円)、 大学生 1,100円(900円)、高校生600円(400円)
※()内は前売りと20人以上の団体料金
※中学生以下は無料
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