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ポジ熊の人生記

雑記ブログの育て方をメインコンテンツに、時事オピニオンや書評などを日々更新中です。

プロブロガー宣言は結構だけど、なぜ煽り姿勢になるのですか?

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ブログの収益が右肩上がりなので就活をしない事に決めました | AirDays

こちらの記事を読んだ雑感を今回は書き記します。

 

この方、夏に関連した記事を書いており、それについても指摘させていただいたところなんですけどね。

社会を知らずにプロブロガーになりたいというのは凄く危険だと思う - ポジ熊の人生記

偏りはあれど、当時の僕が精一杯書いた内容です。

 

前回は「社会なめんな、人に揉まれる経験をいちどはしろ」と口角泡を飛ばす勢いで吠えましたが、今回はちょっとばかし冷静になって述べてみたい。

就職に自由・不自由は関係なし

僕、サラリーマンだけど自由ですよ。就職しても自由。

そう感じる根拠は、精神的に楽だからです。職場の人といて楽しい。関心を寄せて、色々な話を聞けるのがなによりも貴重な体験です。自分の脳だけで考えるには世界は広すぎます。色々な人の色々な考えを聞いて見識を深めるという意味で、定期的に人と会うという状況をアドバンテージにできる。たまりません。

あとはそうですね、無理に人に合わせる必要がありません。取り入りたいがために、一緒になって誰かの陰口をたたく必要もなければ、プライベートに干渉されることもない。これも自由と感じる大きな要素になっています。

「いやいや私は人に振り回されている」って人もいます。毅然と正直な気持ちを言葉や態度に表せていない性格の人に多い印象。

要はつけ入られている、ってことです。こういう人はサラリーマンやったら不自由に感じるのでしょうね。折り合いをつける以上に自分の芯まで折らなければいけない状況に追い込まれる。こうなったら、心を病む前に速やかに離脱するが吉ですね。

 

自由・不自由。これって自分の思い描く人生を歩めているかどうかが尺度になっていると思うんです。誰かに合わせてコントロールされる状況では、自分の人生を生きていないみたいで息苦しい。逆に、折り合いを付けつつ理想のワークライフバランスを見事にとる人もいる。

ってーことはつまり、自由・不自由は就職に無関係ってことになりませんかね?

プロブロガーすべてが自由だとは、僕にはとても思えないんですよ。世間に認められないだとか、所属感に乏しくて自分の立ち位置が良く見えないだとか。はっきりととらえきれない不安感に悩まされている人は少なからずいるはず。収入も安定しているとは言い難く、Googleの裁量ひとつで地の底まで落ちるという恐怖もあります。

サラリーマンすべてが不自由だとも思いません。自分の所属する会社に貢献するために苦労して、その対価として得た賃金で家族を養ったり、先ほど述べた通り同僚と心を通わすのが活力になっている人もいます。

 

とどのつまり、全ての状況において自由・不自由は発生しうるんですよ。無職、専業主婦、ニート、引きこもりなどなど、それぞれで自由・不自由に思っている人はいる。違いがあるとすれば割合の話になるでしょう。どんな状況においても、人は自由になれる。これは譲れない法則です。

 

プロブロガー宣言は結構だけど、なぜ煽り姿勢になるのか

前回は「社会舐めんな」とコンサバな考えでまくし立てたわけですが、時を経て僕も少し考え方が変わっています。多様性を認めることを是とするならば、この方の選択した「プロブロガー」という道も結構じゃないですか、と思えるようになりました。

正直、アリです。特にコミュニケーションスキルに難があるとか、どうしても人と直接顔を合わせるのが性に合ってない、という人には、在宅で稼ぐ手段としてブログを推したい。こういった方々の救いになる手段の一つとして、ブログは大っぴらに認められていくべきだと考えます。

ただ、ちょっと・・・。まだ社会に出てない人がワナビ感覚で「プロブロガ、楽勝、俺は自由を手に入れる」ってエントリで耳目を集めるのは、いかがなものかなとも思う。こんな露出を繰り返してたら、伸びしろはどんどん縮まってしまうんじゃないかと。黙って稼ぐことはできなかったのでしょうか?

はっきりいって、このエントリは炎上狙いと受け取られても仕方ないです。サラリーマンを露骨にディスっているわけじゃありませんが、前回公開した記事のレスポンスに対してやや穿った目線で持論を述べ、「1年後を楽しみにしていてくださいね」って。どうしてこうも煽るのか。生産性が乏しいです。

ブログで稼ぐことに関しては肯定しますけど、煽り姿勢は見ていて辛いものがあります。実力のある人は、目立たなくても陰で努力を積み重ねて結果を出すもの。あなたの行く末に凋落の2文字がちらついてます。ここにもまた一人、炎のダンサーが誕生してしまった...

 

選択肢を狭める必要はあるのか?

サラリーマンとブロガーの二刀流とか、駄目ですかね?

これ、超おすすめですよ。社会経験もできるし、副業でお小遣いを稼ぐこともできる。定期的に色々な人とも会うし、話も聞けるから知らずのうちに世間と解離する心配もない。良い調律ツールになります。

二刀流じゃなくても、何刀流でも良いですよ、とりあえず選択肢の幅を狭めるのは得策じゃないよねって伝えたい。サラリーマンやりながらプロブロガ並みの収入を発生させたら、いつ辞めても緩衝材になりえる、リスクヘッジになるんです。

「絶対就職させるマン」になるつもりはないです、正解なんてありませんから。ただ、経験してもいない分野の道を埋めてしまうその姿は、どうしても不自然に思えてしまって。

 

ブコメに対する考察について

「えっ、ブログって簡単じゃん?」と思ったのですが、なぜあんなにも反対意見が多かったのか、僕なりに考察してみました。

以下、この方の考察結果です。

 

既にブログで収益化出来ている人がライバルを増やしたくないから

僕の知る限り「ライバル増えられたら困る」という人はいません。稼いでいる人はライバルを蹴落としてすでに一定の位置にいます。

 

単純にブログが簡単なのを分かっていない

みんな、そうじゃない根本的なところで指摘したかったのでは。新卒の重要性だとか、社会経験機会の喪失とか。

 

反対意見に対してこの2つしか想起できないのだとしたら、想像力が欠如しているか、炎上狙いかのどちらかと判断せざるを得ない。僕が指摘した社会経験の部分についても、届いていない模様。ここが煽りどころですか?

 

炎の釣り堀が待つ先には

「プロブロガー、楽勝!」ってのはわかりましたけど、どういうふうに楽勝なのかがわかりません。ブログで稼げず悩んでいる方への具体的な「こうすればいい」「ああすればいい」というソリューション、提示できます?

これだけ簡単簡単いうのですから、きっと難しくないですよね。誰にでも体現可能なノウハウがあるんですよね?

もし、それを説明できないのなら、やっぱりワナビの耳目集めにしか見えないし説得力0です。ブログで稼ぐ方法を形にするのって、凄い難しいんですよ。今の僕にはとてもじゃないけど無理です。

 

実力を示さぬまま、炎の釣り堀に糸を垂らしてたら良からぬ方向へ進んでしまいますよ。

 

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