いよいよ野球のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕しました。
プールAの第1ラウンドではイスラエルが韓国を延長で下し、話題となっています。
確かに、イスラエルって野球が盛んではありませんし、まさかの結果と言っても良さそうですが、実はイスラエル代表はなかなか侮れないのです。
イスラエルの野球事情とイスラエル代表
イスラエルと野球
イスラエルで人気のスポーツはやっぱりサッカー。野球なんて見向きもされてません。
2007年にアメリカのメジャーリーグ主導でプロリーグを発足しましたがそれも1年で頓挫。とてもじゃないけど代表チームを作ってWBCに出場するような国ではありません。
じゃあ何故今大会でイスラエルは予選を勝ち抜いて本戦に出場し、世界ランク3位の韓国に勝てたんでしょう?
イスラエル代表
実は、イスラエル代表チームは28人中、27人がユダヤ系アメリカ人です。マイナーリーガーを中心に、元メジャーリーガーもいます。WBCの規定?では、選手は父母どちらかの出身国の選手として出場できるそうな。
そんなわけで、イスラエル代表は「第二のアメリカ代表」と言われるほどで、そんなに野球が弱いわけではないんですね。
しかもメジャー昇格を狙うギラギラした選手が多く、WBCの結果如何ではそれも叶うかも知れない状況なので本家アメリカ代表の選手よりも全然ヤル気マンマンです。
そういう状況を考えると台湾、オランダともいい勝負になりそうなので、こりゃもしかしたらもしかするかも知れません。
主な選手
では、イスラエル代表にはどんな選手がいるんでしょう。主な選手を挙げてみます。
まず、韓国戦で先発したジェイソン・マーキー。2015年に引退した元メジャーリーガーで、メジャーでは通算124勝をあげています。この大会のために復帰してチームの中心になっています。
あと投手ではクレイグ・ブレスロウが衰えたとはいえまだまだ現役(今年はミネソタ・ツインズとマイナー契約)、ジョシュ・ゼイドもメジャー経験者です。
打つ方でも1番のサム・ファルド、4番を打ったネイト・フレイマンなどメジャー経験者はちゃんといます。
特にファルドは走れるし守備はなかなか上手です。去年は手術してシーズン働いてませんし35歳という年齢もありますが、経験は豊富。
こういったベテランにギラギラしたマイナーリーガー。ウマくかみ合えば面白いことが起きますね。
最後に
ま、イスラエルが韓国を破っても不思議ではないということです。イスラエル代表がこうやってかき回してくれると大会も盛り上がりそうです。そういう意味では応援したいですね。
ところで、メジャーを代表する二塁手・キンズラーが代表に入ってると思ってたんですけどいないんですね。辞退したのかな?ユダヤ系アメリカ人でイスラエル代表になることも可能だったのですが、入ってないのは残念です。彼がいたら、もしかしたら優勝候補の一角になったかも!?