彼女は聞いてもらいたかったんだと思う
フロア内のトップが社内メールを読み抜かっていて、配下社員は間違った情報を持ったまま、お客様の前に立ちました
仕事に熱心な社員ほど、数日の間にその情報を拡散させたのです
金曜の朝、それが誤報だと分かりました
上司の上司がたまたま社内に来られたので、その話題をふったところ
「あ、それ無くなったよ
新年度も変更ないから」
フロアの全員が
「えーーーーーーー?」
「はぁ?」
その反応に上司の上司のほうが驚いて
「28日の夕方にはメールで回してたよ」
とのこと、、、
フロア内の責任者がそのメールを読んでなくて、、、
部下の不満が爆発しました
私と同じ中間管理職の数人は
「そうなんや、、、お客様になんて言おう、、、💦💦」
程度で、上司を責める者は一人もいませんでした
その情報が顧客の利益に直結するものなら、私も激怒ですが、今回のはそことは少しずれた分野でのミスリードです
お客様に間違った情報をお伝えしたのは事実なので、そこは真摯に訂正をすれば大概のお客様は
「あ、そうなの」
で済む程度です
でも、その新人さんは違ってました
すごい剣幕で
「主任ちょっといいですか‼」
と私に詰め寄ってきて、延々30分、、、
彼女の言い分は
「上司たるもの間違った情報発信はしてはならない」
です
確かに、その通りです
でも、その間違った情報を発信した上司も上からの間違った情報を伝えただけなんです
その上司が劣っているわけではない
確かに訂正メールを見ぬかったのは上司の落ち度ですが、、、
でも、そこまで激怒するほどの内容でもない
というのが私の見解
彼女の不満を受け止めようと聞くに徹していましたが、正直、そこまで激怒するレベルの話でもないし、彼女はこの一件で上司をそこまで非難できる立場でもない
鼻息荒い彼女の言い分は
「上は間違ってはいけない」
でした
私は彼女に
「あなた自身がもっと賢くなりなさい
そしたら、間違った情報に振り回されることもなくなるから
それと、上司の失敗をそこまで非難するのなら、あなた自身が完璧な部下になりなさい」
と言いました
1ヶ月ほど前に彼女が大事な報告書を無くして、再作成したことには、私は触れませんでしたよ、、、
彼女は
「私は新人だから間違ってもいいんです
でも、上は絶対に間違ってはいけないんです」
と、キッパリ
4月から新入社員が入ります
彼女は先輩(上)になります
彼女が彼女自身に潰されないように見守るのが私の役目です
私にぶちまけた後、喫煙室で当の上司をつかまえて、またまた30分ほど
「上は絶対に間違ってはいけない論」
をぶちまけた彼女
帰り際には
「主任、ありがとうございました🙇
スッキリしました😊」
と、晴れ晴れした顔でフロアを出ました
彼女は聞いてもらいたかったんだと思う