【LGBT】告白は初デートの翌日。それから4年、二人は結婚式を挙げた

「息子が幸せなら、それがいいんです」

結婚式って、いいですよね。結婚する二人も幸せだし、それを見てお祝いする周りも幸せな気持ちになれるし。

というわけで、結婚式に行ってきました。なお、お二人とはほぼ初対面です。

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

結婚式を挙げたのは、こちらの内田直紀さん(左)と、佐藤潤さんです。お二人とも男性です。

「誰かに誓いを認めてもらうことがどれだけ幸せなことか…。ほかの人たちにも経験してほしい」と、佐藤さんから突然の連絡。

これまでもLGBTに関する取材をしてきたことから、私(山口)は式に参加することにしました。

佐藤さんと内田さんの出会いは4年前。SNSを通じて知り合いました。お互いにゲイであることは公表していませんでしたが「なんとなくそう(同性愛者)なのかな」と連絡を取り合う関係に。

「東京で遊ぼうよ」と誘った佐藤さん。そして初めて遊んだその翌日、佐藤さんからいきなりの告白。は、はやい……!

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当時のことを思い出して、恥ずかしそうに笑う内田さん。「いやー……びっくりでしたね(笑)」

付き合って3年。2016年の3月から同居をはじめました。

「プロポーズのようなものはなかったかもしれません。でも、二人で暮らし始めるときに『これからもよろしく』というようなことを言われた気がします。ほら、結婚できないじゃないですか」と内田さん。

「それが(プロポーズの)代わりだったかなぁ」とも。法律上、結婚のできない二人にとって、同居は大きな一歩でした。

6. それでも、式を挙げたかった。

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

大人しく控えめな内田さんと、そんな彼を引っ張り、リードする佐藤さん。日々が過ぎる中で、式を挙げたいとの思いが芽生えました。

「周りの人に認めてもらいたい」。二人は、人前式を選びました。

佐藤さんはゲイであることをオープンにしていましたが、内田さんは式の直前まで誰にも伝えていませんでした。

そして式の1週間ほど前。内田さんは、親にゲイであることを伝えました。お母さんは困惑しながらも受け入れましたが、お父さんは拒否。内田さんは、うつむきがちに口を結びました。

「でも、(オープンにしても)いいかなあって」。

伝えることは怖かった。けどそれでなにかが変わるなら。迎えた式当日は、笑顔に包まれていました。

8. リハーサルでバタバタ! (たのしい)

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

「準備してる感じの撮りたいから!!」と、いきなり控え室に戻される。手前はカメラマンの西郡(にしごおり)徹さん、テンションすごい。

結婚式リハーサルの様子を見学してるのだけど最高に楽しい。 カメラマン「準備してる風の画が欲しいので、控え室戻っていいすか〜!?はーい!準備してる風で!いいよ〜すごくいい〜!なんか喋って〜はい、しりとり!!しりとり!!!!」

— 山口亮 (@d_tettu)
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指輪交換の練習。その合間にも……

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「こうやるとスムーズにできますよ!」。ぐいぐいくる。みんなで笑った。

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笑顔のショットが欲しくて「は〜い!!!たっのしーーー!!!!たっのしーーーー!!!!!」ってずっと言ってました。けものフレンズか。

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テンションの高さに笑うしかない。「緊張する〜」と話していた佐藤さんも、自然と表情がやわかく。プロだ。

14. そして挙式を迎える。

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

指輪を交換した二人。参列者からは拍手も。

15. 「かんぱ〜い!」

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed
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みんなの祝福を受けながらフラワーシャワー。幸せな雰囲気しかない

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

 

ファースト・バイトがどちらもデカい。まわりからは「こっち向いてー!」「こぼすなよー」との声も。和やかな雰囲気でケーキ入刀は終わりました。

18. お母さんへの思い、やっと掴んだ幸せ。

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

ご友人からのビデオなど余興を終え、披露宴の最後に、佐藤さんからお母さんへのメッセージも送られました。

「この結婚式は……両親や親族に対しての、最高の、最低な……裏切りだったかもしれないんです」と、胸中を次のように語りました。

19. 「この景色が、答えなのかなと」

14年ほど前、ぼくはカミングアウトしました。

そのとき、母に言いましたけれども……嫌なことはなかったことにしてしまうのかなと思っていましたから、ぼくはあえて、ふれずにいました。

一緒にテレビを見ているときにマツコ・デラックスが出て非常に気まずい思いをしたりですとか、いろいろなことがありました。

姉とも相談した中で、子を授かったばかりの姉が、「親ならば形はどうあれ、子どもが幸せならそれでいい」と言っていた覚えがあります。それが本当なのかどうか、本音はよそにあるのかなと思います。

ぼくはずーっと……闘ってきました。今回の結婚式については、改めて姉経由で改めて話したかと思います。ワンクッションおいたほうが柔らかくなるのかなとか……お話ししたとおりです。

昔のカミングアウトしたことなんて忘れてるのかなと思っていたので、ちゃんと覚えてくれていて、いつものようにというか……あまり興味ないのかなとっていうくらいの受け止め方をしてくれていたというか。

今も親の気持ちなんて、きっと、理解なんて到れるわけでもなくて。残念ながら、一生それもわかることすらできないと、思っています。

なので、今回の結婚式をこう捉えてほしいんです。ぼくに弟ができたくらいに思ってもらえればって。一緒に見てくれればと思っています。

ぼく、伝えたいことがあって。ある人にも言われたんですけど。よく人に期待して、勝手に裏切られたみたいなことが多かったんですよね。

で、そんなこともあって、ある人に言われたのが、「目の前にあることがそれであって、それ以上でもそれ以下でもない。そのまま捉えるべきだ」と。

今日のこの景色を見てほしいです。正体がなんであろうと、自分と直紀は……これだけの方々が目をかけてくださっていたと。見てほしいなと、思いました。

この景色が、答えなのかなと。

もう一つあるんですけど、はじめて、はじめて幸せと断言できると思っています。やっとなんか……やっとかなって……。本当に幸せです。すごく多幸感に溢れています。本当にみなさんのおかげです、本当にありがとうござます。

手紙を読み上げながら、少しだけ声が震える佐藤さん。聞いていた私も、胸の奥の方がギュッと締め付けられました。

よかったなぁ。この幸せがずっと続くといいなあ。

Ryo Yamaguchi / BuzzFeed

お母さんに花束を。最後まで笑顔でした。

式を終え、佐藤さんのお母さんは「息子が幸せなら、それがいいんです」と話しました。

「息子がなんであろうと……幸せにやる、それが大事なんです」

23. いつまでも、お幸せに。

Tetsu Nishigori for BuzzFeed

右に写っているのが私(山口)。最高に楽しかった。

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