「ダイヨの教育おりがみ」で知られる和紙などの老舗メーカー、大与紙工(大阪市天王寺区)が大阪地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約3億円で、決定は1月31日付。東京商工リサーチが明らかにした。
大与紙工は1891年染紙業として創業。戦時中に事業を一時中断したことがあったが、戦後、事業を再開し、ピークとなる1991年12月期の売上高は約6億7500万円を計上した。
しかし、それ以降は少子化など背景に業績は減収で推移。近年は、老人ホーム向けの折り紙教室や米国、欧州での海外事業で需要の掘り起こしを図ったが、収益回復につながらず、経営が行き詰まった。