煙が充満する神戸・三宮センター街=神戸市中央区三宮町1で2017年2月23日午後7時42分、矢澤秀範撮影
「洗浄剤のスプレー缶に引火し、破裂して燃え広がった」
23日午後7時10分ごろ、神戸市中央区三宮町1の自転車店「ヤマダサイクルセンター」から「火が出た」と119番通報があった。午後9時前に、ほぼ消し止められたが、自転車店があるアーケード街「三宮センター街」一帯に白煙が広がり、通勤者や買い物客らが避難して騒然とした。
兵庫県警生田署や市消防局によると、4階建てビルの1階に入る自転車店部分約100平方メートルが全焼した。けが人はなかった。自転車店の店員は「ストーブの近くにあった洗浄剤のスプレー缶に引火し、破裂して燃え広がった」と説明しているという。同署は周辺を通行止めにし、買い物客らの避難誘導を行った。
火元の東側にあるドラッグストアでは、従業員が店内の客を連れて大通りに避難した。責任者の男性(37)は「風下なので煙がどんどん店内に入ってきた。消防からの呼びかけですぐに逃げた」と驚いていた。近くのファッションビル「神戸マルイ」は、営業終了時間を早めて閉店。客や従業員らが口にハンカチを当てながら、次々と避難していた。
現場はJR三ノ宮駅南側の市中心部で、多くのショップが連なる三宮センター街の東側入り口付近。【矢澤秀範】