【ニューヨーク國枝すみれ】AP通信によると、ロシアのチュルキン国連大使(64)が20日、ニューヨーク市内の病院で急死した。死因は不明。ロシア国連代表部で倒れ、搬送されたという。2006年から国連大使。安保理理事国の大使の中で最も長いキャリアを持ち、国連を舞台にロシア外交を華々しく展開した。
米国のヘイリー国連大使は20日、声明を発表し、「我々と意見は必ずしも同じではなかったが、疑いなく素晴らしい技量でロシアの立場を主張した」と死を悼んだ。シリア問題などを巡ってチュルキン氏と激しく衝突したパワー前米国連大使も「外交のマエストロ(巨匠)で、思いやりのある人だった」とツイートした。