ミシェル・オバマ大統領夫人は1月6日(現地時間)、ホワイトハウス開催の教育関係者が集う式典で大統領夫人としての最後のスピーチをした。
ミシェル・オバマ大統領夫人は、学校給食の改善や高等教育を受ける若者を推進する構想を立ち上げるなど、アメリカの教育環境の改善に力を尽くしてきた。
オバマ大統領とともに、世界中の女子の教育推進と支援を強調してきたオバマ大統領夫人は、来日した際にも「女子に教育を」と訴えた。
そんな彼女は大統領夫人の最後のメッセージとして、次世代の子どもたちにこう語りかけた。
「若者たちに、重要な存在であると知ってほしいのです。だから、恐れないでください——聞こえますか?恐れないで。集中して。決心して。希望を抱いて。力を得て。良い教育で自分自身を力づけたら社会に出て、得た教育を使って国の限りない未来を築いていってください。希望とともに模範を示してください——決して怖がらないで」
「生涯をかけて、あなたたちのそばで応援と支えていくことは知っておいてください」
式典に集まっている教育関係者にも感謝を述べた。
「次世代のための情熱、献身、そしてすべての努力にとても感謝します。大統領夫人として、この場で教育関係者のみなさんと祝って任務を終えるのがぴったりでしょう」
オバマ大統領夫人は、こみ上げてくる涙と感情を抑えて声を震わせながら続けた。
「ありがとうございます、と感謝を伝えて終わりにしたいと思います。子どもたちと国のために、色々としてくださり、ありがとうございます。あなたたちの大統領夫人でいられたことは、人生で最大の光栄でした。みなさんが私を誇りに思っていただけたなら幸いです」
涙を目に浮かべて、安堵だろうか、ほっとため息をついたオバマ大統領夫人。周りには涙を流して彼女を見つめる人々がいた。
そして、大統領夫人は、最後のスピーチを終えた。拍手と、ホワイトハウスに鳴り響く「ありがとう」の歓声に包まれて。