放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は10日、STAP細胞論文を検証した「NHKスペシャル」で、論文を書いた理化学研究所の元研究員、小保方晴子氏の名誉を毀損する人権侵害があったと認め、NHKに委員会の決定内容を放送し、再発防止に努めるよう勧告した。人権侵害による勧告は、委員会の判断としては最も重い。
NHKは「真摯に受け止める」としながらも「客観的な事実を積み上げて制作したもので、人権を侵害したものではない」と反論した。
番組は、2014年7月放送の「調査報告 STAP細胞 不正の深層」。