日銀、国債保有4割超え

大規模金融緩和の継続で

 日銀による国債の保有割合が額面ベースで全体の4割を超えたことが8日分かった。日銀が大規模な金融緩和で国債購入を続けているためだ。大量購入で長期金利が低下して円安基調になっている面があり、トランプ米大統領が日本の円安誘導批判を強める可能性がある。

 日銀の発表によると、1月末時点の国債の発行残高は894兆3357億円。このうち日銀の保有額は358兆1977億円で、発行残高に占める日銀の保有割合は約4割となった。

 日銀は昨年9月に政策目標をお金の「量」から「金利」に転換した。長期金利を0%程度で推移させるために、年80兆円をめどに国債を大量に買い続けている。

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