勤務している市で行っていた勤務状況調査の結果が出ました。小中合わせて2000人ほど勤務している市ですので、それなりの統計的な意味はあると思います。
勤務状況調査の結果(小学校)
役職 |
一日での、勤務時間を除く 平均在校時間 |
---|---|
校長 | 2時間1分 |
教頭 | 3時間19分 |
主幹教諭 | 3時間4分 |
教諭 | 2時間49分 |
養護教諭 | 1時間25分 |
県費事務 | 57分 |
小学校の最長は教頭の3時間19分。
教頭先生は50代の方が多いです。50代の方が月(大体20日)に60時間以上の残業を「平均で」しているのが小学校の現状です。なお、教頭先生の残業理由ナンバーワンは「提出書類の作成」です。調査多過ぎ笑えない。市と県と国で同じこと聞いてくる調査とかザラにありますからね。様式違いで。一緒にやってくれと。
校長は少ないように見えますが、何かと呼ばれて休日に出勤しますのでここにはデータとして出てきません。
勤務状況調査の結果(中学校)
役職 |
一日での、勤務時間を除く 平均在校時間 |
---|---|
校長 | 2時間26分 |
教頭 | 3時間59分 |
主幹教諭 | 3時間33分 |
教諭 | 2時間52分 |
養護教諭 | 1時間29分 |
県費事務 | 1時間8分 |
次は中学校。調査の時期は日没が早く、部活による残業があまり無い状況というのはおさえてください。
最長はこれまた教頭の3時間59分。こちらは月に80時間のラインを超えてきました。それを「平均で」していると言うことは、完全にアウトだと思いますが、どうなんでしょう。こちらも同じく、提出書類の作成がナンバーワンの理由でした。
主幹教諭(教諭のまとめ役、校長、教頭の補佐役)も残業が多いですね。主な理由は校内の会議での提案文章の作成だそうです。
教諭も多い。第一位の理由は「教材研究」(小学校77%、中学校52%)ですが、中学校になると第2位の理由が「生徒指導」になります。呼び出すような子どもの家庭の保護者は、経験上では大抵夜遅くまで仕事してます。なので、何故かこちらが残って合わせるんですね。銀行が閉まるのも私に合わせて欲しい。3時とか授業中ですわ。
残業代0円。定額使いたい放題
教職調整額というのがあります。4%割り増しするよ、という額ですが、埼玉県の教職員組合が教育委員会に確認したところによれば、これは「残業代の代わり」ではないよ、という解答です。と言うわけで、残業代0円の定額使いたい放題です。
仮に残業代の代わりだとしても、4%ですよ。一日18分間の残業に収まるべきです。
主任手当も格安です
生徒指導主任という役職があります。マンガだと校門で竹刀持ってる人です。生徒指導の中心を担うということで、例えば呼び出した親との話し合いに同席したりもしますし、いじめの問題が起きた場合には中心となるでしょうし、バッシングを受ける対象にもなり得る役職ですが。私、本年度は生徒指導主任です。嬉しいことに、手当が出るんですよ。一日200円。
いらねぇええええええええ!
むしろ払うから役職返上したい。
と言うわけで、リアルな数字をお届けしました。
教育実習に来た大学生には楽しい思いをさせて帰したいとがんばっていますが、この現状がある限り、声を大にしてオススメとは言えないのが現状です…。