沖縄独立は経済的に可能だ
2016/10/20
「沖縄は日本の補助金でなんとかやっていける貧乏県だから独立は不可能」
この様な事を言う輩が非常に多い。
実際に県民所得は全国ワースト1位で、非常に苦しい生活実態があり、生活保護受給率もワースト4位という経済的に恵まれていない地域だが、それをみて「沖縄に独立は不可能」という意見が多いのだろう。
まず先に結論を言えば、沖縄県民(移住者を除く)で本気で独立を望んでいる人はほとんどいない。むしろ、独立する事は可能だったが、1972年の返還前に盛んに議論され、日本への帰属を決定した歴史がある。やろうと思えば出来たのだが、やらなかったのだ。
沖縄県民が一番懸念するのは、独立した時、経済はどうなるのかという点で、中央からの沖縄振興予算総額3,350億円が一切なくなり、独自に沖縄単一として国家運営をしていかなくてはいけない。
沖縄県だけで賄う税収では国家として運営することはまず不可能であり、税収が逼迫すれば、これまで反対していた米軍や自衛隊に基地を置くための用地を貸与しその収入で賄わなくてはならない事態に陥り、本末転倒な状況になってしまうだろう。
しかし、沖縄が独立する唯一の方法がある。
シンガポールを真似れば沖縄は独立できる
これまでの経済構造では独立は永遠に不可能なのだが、沖縄をタックスヘイブン国家にすれば可能性が出てくる。
外国資本や外貨を獲得するために、税金を優遇して、企業や富裕層の資産を誘致すれば、日本をはじめ、世界から金が集まってくるだろう。
言ってみれば、沖縄をシンガポールの様にすれば良いだけだ。
東南アジアの富裕層と話をしたことがあるが、彼は、「なぜ日本はカジノを作らないんだ。日本にあれば観光もできて、カジノもできて楽しいのに。タックスヘイブン特区があれば住む理由が出来て良いのに。」と言っていた。
確かに日本は観光資源が豊富で、歴史もあり、食べ物も非常に美味しい国だが、カジノもしたいと思っている富裕層はしかたなく、韓国やシンガポールに行くらしい。
沖縄にカジノができれば、それだけでそれまでカジノ位しか観光資源の無かった韓国やシンガポールといった国からカジノ客と観光客を奪えるだろう。そして、タックスヘイブン化すれば世界の富裕層や企業はこぞって沖縄に来るだろう。タックスヘイブンを実施している国は大抵観光資源も何もない辺鄙な土地だが、沖縄は違う。
シンガポール程度の収益を挙げれば、沖縄だけでやっていくのは難しい話ではなく、空前の好景気が待っているだろう。
そして、シンガポールよりも好条件なのが、インフラ整備を一からしなくても良いという点、そして、法律もこれまでのものを踏襲すれば良いだけという点も大きい。
シンガポールがなぜ法律があれほど厳しいのか、ガムすら噛めない法律をなぜ作らなくてはいけないのか。
それは、シンガポールは主に中国から移住した(逃げてきた)人々で、非常に民度が低く、この国民を、やってくる外国人と同様のマナーを短期間に教えこむ事は不可能で、しかたなく法律で縛っているのだが、これを沖縄はしなくて良いのだからアドバンテージが高いといえる。
独立後沖縄の人々の暮らしはどうなる
晴れて独立し、単一の国となった沖縄には多くの外国人が定住するようになる。
街は外国語で溢れ、外国人が多く歩くようになる。
沖縄の人々はこれまでよりも良い暮らしができる夢の様な国になっていると思うかもしれないがそうはいかない。
タックスヘイブン化した沖縄は富裕層の為の国であり、庶民の為の国ではない。
富裕層が我が物顔で歩き、それにへこへこ頭を下げて小銭を稼ぐ事になるが、それでも独立前よりは仕事もあるし、余裕もでるのだから良いだろう。
これは、シンガポールをみればわかるが、シンガポール人が全て金持ちという訳ではない。金を持っている人は不動産投資等で富を得られるが、持たない者は何も作れないし、狭いアパートで暮らすしか無い。
しかし、心配することはない。先祖から受け継がれた土地や建物を切り売りし、転売を繰り返したり、権利収入を得れば、晴れて富裕層の仲間入りという訳で、これまで沖縄の人が見下してきた軍用地地主の様に不労所得を享受できる。
独立後は、いかにずる賢く金を作るか、それだけを考えれば良い。
独立すれば沖縄のアイデンティティを守られるのか
沖縄県民(移住者を除く)は沖縄としてのアイデンティティを大切にしているが、独立後はそうはいかない。
多くの国の人間が入り込み、様々な国の文化を持ち込んできて、街は様変わりするだろう。欧米人や富裕層は沖縄が好きで来ている訳ではなく、税金が安いから来ているだけだ。
欧米人をみれば分かるだろうが、彼らは他国の文化など尊重せず、自分の国の習慣や文化を押し付けてくる。
しかし、それにも順応しなくてはいけない。
なぜなら、沖縄は外国人で持っている国で、外国人の為の国なのだから、「外から人が来て沖縄が変わってしまった」等と言ってはならない、外国人の為の国なのだから。
シンガポールの庶民はどの様に生活をしているかを見ればよくわかるが、彼らは富裕層が絶対にやらない底辺の仕事をマレーシアやインドからくる労働者と一緒に仕事をしている。
持たない沖縄の人間は外国人労働者と同じく安い賃金で働き、富裕層の下働きをすることになる。
ある意味奴隷のような生活だが、それでも仕事はたくさんあり、今のような就職難からの脱却が図れるのだから万々歳ではないか。
武力を持たない沖縄を作る
沖縄に侵略して来そうな国といえばやはり中国だろう。
武力は放棄するとなれば、中国共産党員幹部の金を積極的に受け入れ、沖縄にある銀行や投資会社で融通を利かせてやれば良い。
他にも中国の富裕層、中国企業に格段の配慮をしてやれば、攻めたくても金を預けている以上不可能になる。
ただし、沖縄は中国人で溢れ、中国製品を押し売りされ、尖閣諸島程度は割譲してやらなくてはいけないかもしれないが、それは仕方ないことだろう。
しかし、シンガポールという沖縄本島よりも小さな国ですら軍隊を持っているのにも関わらず、軍隊無しでやっていく為には、かなり外交努力が必要になるだろうが、そんな世界のどこを探してもいない有能な人材が沖縄にいるのだろうか。
無防備都市宣言をするのもひとつの手だろうが、中国と第三国が同時に侵略してきた場合には沖縄が主戦場になる。
戦争とは単に一対一の戦いにならないことがあるのは先の大戦で経験済みで、それを理解している人はこの様な愚策を用いらないだろう。
日本の自衛隊はもちろんアメリカ軍も撤収した場合、沖縄は独自の軍隊を編成しなくてはならないのだが、海洋国家沖縄に海軍を作るとなれば相当な予算が必要となり、システム構築までには最低10年程度は見込まないといけないだろう。
若年層で軍隊に入りたいものなどいるはずもないのだから、徴兵制度を作らないと沖縄防衛はできない。
選択する道は、沖縄軍の創設もしくは金を払ってアメリカ軍、日本自衛隊に防衛を委ねるしかない。
独立しても基地が無くならないのは言うまでもない。
一国としての発言力
沖縄が独立し、周辺国と対等に付き合える力を持てるだろうか。
シンガポールは親日国と言われているが、これは真っ赤なウソで、戦争中の日本軍の行為を学生時代に教え、今でも日本は野蛮な国と思っている人が多くいる。
しかし、この様な発言を中国や韓国の様にシンガポールから聞こえてこないのは、日本がシンガポールに投資をしているからで、日本だけでなく、シンガポールが他国に苦言を呈したりできないのはこうした理由からだ。
沖縄も独立後は何があっても文句は絶対にいってはいけない。これまでの様にプラカードを持って文句ばかり言っていると国が危うくなるだろう。
これまでは日本に属していた為、日本政府の文句も平気で言えたが、これからは大切なお客様なのだから文句は一切言えない事を肝に銘じなくてはいけない。
独立後の沖縄はシンガポール同様に、他国に対して何の発言力もなく、他国の属国程度の扱いしか受けない。
しかし、それでもシンガポール人の様に、一人あたりのGDPは日本を抜いた先進国だと得意気に言うこと程度はできるのだから問題無いだろう。
沖縄のアイデンティティより金を選ぶなら独立を選べば良い
沖縄のタックスヘイブン化、カジノ建設が独立できる唯一の方法なのだが、これで本当に良いのだろうか。
沖縄では、「商売上手」という言葉はあまり歓迎されない。
作ることもせず、取ってくることもできず、物を右から左へ動かして金を作る人をよく思わないのが沖縄の感覚なのだが、独立して金を作りたいのであれば、シンガポールの様に安く買って高く売るという行為を延々としなくてはいけない。
そんな人や国が尊敬されるだろうか。
シンガポールが素晴らしい国だの、素晴らしい人だの私はこれまで聞いたことが無い。
簡単に言えば、他国から税収をかすめ取って、自分の利益にし、先進国になったような顔を恥ずかしげもなくできる不良国家なのだが、シンガポールという小国がやっていくにはこの様な下劣な方法しか無かったのだ。
沖縄が独立するならしたら良い。それが沖縄県民の本当に望むものならそうすれば良いが、沖縄の人間としてのアイデンティティも誇りも尊厳も一切捨てて金のためだけに生きなくてはいけなくなる。
それが沖縄独立の最低条件だ。