みなさんこんにちは。最近、ドヤ街に興味が出てきた、底辺派遣労働者のYoshikiです。
ドヤ街(ドヤがい)とは、日雇い労働者が多く住む街のこと。
「ドヤ」とは「宿(ヤド)」の逆さことばである。旅館業法に基づく簡易宿所が多く立ち並んでいることからきている。
東京の山谷、大阪のあいりん地区、横浜の寿町が特に有名である。
といった、他の街にはないドヤ街ならではのアングラさやディープさやカオスさに惹かれ、先日フラッと東京にある山谷(さんや)というドヤ街へ行ってきました。
東京の山谷といえば、あしたのジョーの舞台になったことで有名であり、このように山谷にある商店街の前には、ジョーの銅像があります。
まるで新潟市にあるドカベン像のようですね。
ちなみにこれが、その山谷にある「いろは会商店街」です。
商店街なので色々なお店があるのかと思いきや、
このように、ホームレスの寝床と化していました…。直線400メートルぐらいの商店街に、30人ぐらいのホームレスが寝ていました。
さすが、日雇い労働者の街ですね。
そのいろは会商店街の中には、このように入居者を募集する貼り紙がありました。
こういった貼り紙は、商店街に限らずドヤ街の街である山谷の中あちらこちらにありますが、ここは群を抜いて「カオス」でした。
その理由は何かというと、
なぜか中に入るだけで1000円取られるから。しかも30分で1000円って、時給2000円かよ!
※未納者は即110番って、カオスすぎるだろ…!
そんないろは会商店街、ジョーの銅像がある場所と反対側へ行くと、
数々のネットニュース系のサイトでも取り上げられている、怪しげなキリスト教系の施設がありました。
キリスト教の施設と書かれていますが、十字架などはありません。
外観は怪しげですが、このような炊き出しに関する貼り紙があるので、食うに困った人はこの貼り紙を頼りに炊き出しに並んでみるのもいいのではないでしょうか。
貼り紙を見る限りだと、上野方面で多く炊き出しが行われているようですね。
余談ですが、この施設を撮影していた時、通りかかった日雇い労働者らしきおじさんに「誰だ?警察か?」と聞かれました。
僕は「いや、違いますよ?初めて来たので記念に(笑)」と返すと、そのおじさんは
「……ここはろくでなしが集まる街だ」
とだけ言い残して、いなくなりました。それがこのキリスト教系施設のことだったのか、それとも山谷地区全体のことだったのかは、定かではありません…。
その商店街がある通りから離れ、大通りを一本渡ると、簡易宿泊所(通称ドヤ)が密集するエリアに入ります。
簡易宿泊所には、大抵こういった看板が掲げられています。
高度経済成長期に栄えていた街だけあり、「カラーテレビあります!」と主張している看板が多かったですね。
宿泊費の相場は、写真のように一泊2200円程度でした。2200円を上回っていくほど、宿のクオリティは上がっていきます。清潔さとか。
逆に2200円を下回っていくほど、様々なことを「我慢」したり「覚悟」することが必要になるでしょう。
簡易宿泊所の中には、このように「入居者募集」の貼り紙を大々的に貼り出しているところもありました。どんだけ入居してほしいんですか…。
入居者と書いてあるように、山谷の人々にとってドヤは「泊まるところ」というよりは「定住するところ」という感覚が強いようです。
ウィークリーマンションのよう場所だと言えば分かりやすいでしょうか。
ちなみに、入居者募集していたドヤの宿泊費は、一泊1900円。前述したように、一泊2000円をきるドヤは、色々なことを我慢しないといけません。
このドヤも、ぱっと見「築50年以上は軽くいっているだろうなぁ…」というような外観でした。安いのはいいけど、さすがにここはきつそうだ…と思いました。
この写真でも分かるように、簡易宿泊所が立ち並んでいるのが、山谷などドヤ街では当たり前の光景です。ここに写っている3つの看板、全て簡易宿泊所です。
さらにドヤ街ならでは、激安自販機も山谷にちゃんとありました。山谷の街中を散策して最安値の自販機を探しましたが、80円が一番安い値段でした。
よく大阪にあるドヤ街「西成」では、賞味期限切れジュースが自販機にあるようですが、ここは普通に期限内の飲み物が売られていました。
山谷で使い道があるのか分かりませんが、すっぽんドリンクや赤まむしドリンクが自販機で売られていました。…値段は破格の100円!(笑)
…もしかして、徒歩圏内にある日本一のソープランド街「吉原」へ行く人が飲むために売っているのでしょうか?(笑)
とりあえず、今回のレポートはここまでになります。
せっかく山谷に来たので簡易宿泊所に泊まりたかったのですが、諸事情でドヤのチェックイン時間(ほとんどが夜9時)に間に合いませんでした。
なので、仕方なく浅草にあるネットカフェに寝泊まりをしました。次回は、ドヤに泊まってどんな感じか調べてみたいと思います。