こんにちは。転職ドラフト審査チームです。
転職ドラフトは、登録後、審査に通過した人のみがドラフトに参加できるという仕組みになっています。私たちはその審査を行っています。
この一年間、ユーザの審査をして感じたこととして「この人たぶん実力があるんだろうけど、この内容だけだと指名されないだろうなー」というケースが多々あります。
審査チームはこれを見る度に「もったいないっっ!」と思いながら「書き直してください」と不合格メールを送信しております。
誰もが良いと感じる素晴らしい職務経歴書の書き方は、人それぞれなので「こうだ!」と言い切れませんが、少なくとも多くの人がよくやってしまう「職務経歴書のアンチパターン」はあります。
本日はこれを共有しますので、審査に通過してない人も、通過している人も、次回の指名条件アップのため、自分の職務経歴がこうなっていないか確認してはいかがでしょうか?
プロジェクトサマリパターン
官公庁のリプレース案件です。
チーム規模:20名
役割:サブリーダーとして要件定義からテストまで
使用技術:Java
開発手法:ウォーターフォール
プロジェクトの概要が分かるパターン。
これだけが列挙されているケースが結構あります。
この場合、本人の実力は「SIerでJavaを使ってたのかな?」程度しか分からず具体的な実力はわかりません。
現場レベルであれば「その仕事でどんなことを学んだ」「なぜ」「何を解決してきたのか?」などがあると良いと思います。
どこかの偉い人が「夏休みの宿題の読書感想文にあらすじしか書かなかったタイプ」と言っていたとかいなかったとか。
アイアムマネージャーパターン
50人規模のチームでマネージャをしていました。
みんなをまとめ上げ、納期に間に合わせました。
マネージャーだったことが分かるパターン。
何をマネージメントしていたのかは想像に任せるしかない感じです。人?金?プロダクト?
時に500人とか1000人を従えていたと豪語するモノノフもいますが、そのポジションで何を成し遂げたのかを知ることが出来れば、より魅力が伝わると思います。
実績として「納期に間に合わせた」がセットのケースがよくあります。
ただ「どうやって納期に間に合わせたのか?」が記載されていない(あるいは根性で間に合わせたとか)のケースが頻出するので、一度振り返って、あの時どうしてたんだっけ?を思い出してみるのも良いかと思われます。
フルスタックパターン
一人で全てを担当していました
全て担当していたらしいことが分かるパターン。
「とにかく俺は全部やっていた!だからどんな辛く苦しいことがあっても大丈夫なんだ。任せろ!」
という漲る自信や熱い意気込みが伝わってきます。
個人的に好きなのですが、問題としてはその「全部」の中身が「webプロダクト」とか「Androidアプリ開発」とかだったりして、もう少し細かい中身を教えていただきたいなーと感じています。
ガッツパターン
納期直前までクライアントから仕様変更がかかり続けるも、なんとか納期に間に合わせることが出来ました
努力と根性で頑張ったことが分かるパターン。
このチームはお互いの仲がよく、信頼関係があったのかなーと思います。
そうなると逆に、なんでこの人は転職するのだろうなーとも思ってしまします。
あと、相変わらずこれだけですとスキルセットがわかりませんので、別途記載をお願いいたします。
ストーリーテラーパターン
弊社創業時からの案件です。私はxx年の夏に炎上していたこの案件に火消しとして参画しました。
当時のプロジェクトは退職者が続出する酷い有様で、ドキュメントもろくになく、毎日残業を強いられる苦しい日々でした。
〜中略〜
このプロジェクトをなんとか成し遂げることが出来ました。
今でもこのプロジェクトは私の中の大きな財産です。
大変だったことが分かるストーリーが綴られたパターン。
原稿用紙10枚を超える涙を禁じ得ない大作も稀にあります。読んでいて辛いことが多いです。
全部読んだ結果「この人はPHPで受託開発を行っていて、JavaScriptは多分別の人が書いていたのかな?」程度の情報しかないケースも多く、文章を簡潔に書くのも大事だよねと再認識しました。
共感はできるかもしれませんが、やはり実力は不明なので、分かる資料を別途追記していただきたいです。
場合によっては「性格の良さ」「読ませる高い文章力」がよく分かるケースがあり、それはそれで、良いなーと個人的には思います。
ディクショナリパターン
今回利用したのはRuby on Railsというwebフレームワークです。
このフレームワークはMVC(Model View Controller)アーキテクチャで構築されています。
言語はrubyです。
今回利用したバージョンは4系で、2013年にリリースされました。
Railsの理念として(以下略
利用した言語やツールについての説明が延々と続くパターン。
個人的には大変参考になるケースもあり、嬉しいです。
でも、今詳しく知りたいのはそこじゃない。
ネガティブパターン
gitを使うの初めてで、とても苦労しました。
モダンなJavaScriptを覚えるのにとても時間を要しました。
このノリで「辛かった」「苦しかった」「自分はダメだ」と延々続きます。
謙遜しているのかもしれませんが、もっと自身を持って書いて良いと思います。
ファイトですよ!
ファントムスキルパターン
見通しが良くなるように再設計しました。
具体的にどうやったのかがよく分からないパターン。
一見して凄そうに見えるので、読む側としては気をつける必要があります。
外伝
ティアーズパターン
なお、このプロジェクトは社長の横領により頓挫しました。
無念が伝わってくる涙を禁じ得ないパターン。
思ったほど稀ではなく、見る人のHPが削られます。
まとめ
いかがでしたか?ドキッとするパターンがありませんでしたか?
ただ、今回挙げたパターンが少々混ざっていても、結果的に実力がわかれば問題はありません。
アンチパターンにならないことよりも、伝えたいことが伝えられるように記述してくださいね。
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