東芝本社の入るビル=東京都港区で2015年7月、共同
29日午前の東京株式市場で東芝株が大幅続落し、時価総額が一時1兆円を割り込んだ。米原発事業を巡る多額の損失計上への懸念が市場で拡大し、投資心理の悪化に歯止めがかかっていない。
29日も取引開始直後から売り注文が膨らみ、前日終値比79円60銭安の232円00銭を付ける場面があった。下落率は一時25%超となり、5月下旬以来、約7カ月ぶりの安値水準となった。
28日に格付投資情報センター(R&I)が東芝の発行体格付けを「トリプルBマイナス」から「ダブルB」に2段階引き下げたことが売りに拍車を掛けた。(共同)