「世の中お金じゃない」
僕は昔からずっとそう思ってました。だってもし世の中お金だとしたら、なんだか寂しいじゃんね。世の中で大切なのは、愛とか友情とか、きっとその類だよ、と信じてました。
でもつい最近「本当に世の中お金じゃないのか?」と思うようになったんですね。
というのも、会社を辞めてから特にお金を稼がないと生きていけないと実感したし、何かあった時のことを考えるとやっぱりお金があった方が安心なんです。
僕が「世の中お金じゃない」と思っていたのは、ただ単にお金を持っていない自分を正当化したいかったから、ということに気付きました。
誰かが言った言葉ではなく、自分の言葉で想いを伝える人が素敵だ
もしもお金をたくさん稼いでいる人が「世の中お金じゃない」といえば、すごく説得力がありますよね。
でも、大してお金を持ってない人が「世の中お金じゃない」と言っても、全然説得力ないと思いませんか?
それなら、「世の中お金が全て・・・ではないかもしれないけど、でもやっぱお金超大事」とか言った方が僕はすごく好感が持てます。なぜなら、それは誰の言葉でもなく、その人が本当に心で感じた言葉だから。
こういうことってたくさんあると思うんです。
著名人が言った言葉やどこかの本から引用した言葉を、あたかも自分が本当に思っているようにいうことって。
「生きること自体に意味はない」という言葉は、何かに全力で力を注いだり、一生懸命に生きてきた人が言うからこそ価値のある言葉だと思う。
— ブロガー世之介 (@yonosuke00) December 22, 2016
僕が言いたのはどちらが正しいか?ではありません。別に世の中お金だろうとお金じゃなかろうと、生きることには変わりありません。
それじゃあ何が言いたいかというと、その言葉は自分の言葉かそうでないかです。
もしもそれがあまりきれいな言葉でなくても、その言葉がその人の本心であるなら、僕はその人を素敵だなと思います。
「自殺するのほど勇気があるならなんでもできるじゃん」という言葉が嫌い
「世の中お金じゃない」という言葉は、お金をたくさん持ってこそやっと分かること。「死にたいなんて言っちゃいけない」という言葉も、本気で死にたいと思ったことがあるからこそ言える言葉。
— ブロガー世之介 (@yonosuke00) December 25, 2016
誰かが言った言葉ではなく、自分の言葉で想いを伝える人が好き。
自殺のニュースが流れると、決まって「自殺するのほど勇気があるならなんでもできるじゃん」と言う人がいます。僕はこの言葉、昔から嫌いでした。
なぜなら、そんなこと言う人は、本気で死にたいと思ったことがない人がほとんどだから。もしも本気で死にたいと思っている人にそんな言葉を投げかけたとしたら、それは励ましでもなんでもなく、ただの暴力。
「自殺するのほど勇気があるならなんでもできるじゃん」という言葉を言えるのは、本気で「死にたい」と思ったことがある人にしか言う資格はないと思っています。
それに本当に死にたいと思ったことがあるなら、そんな言葉、口から出てくるはずがない。
いくら正論っぽいことを言ったとしても、その言葉にその人の本当の想いがこもらなければ、その言葉は死んだも同じだ。
たくさんの言葉が届いてしまう今、自分の言葉を大事にしたい
僕がこの記事で一番言いたいのはこれ。自分の言葉を大切にしたいということ。
今の時代、誰かが声高らかに叫んだ主張や、著名人なんかの名言が簡単に自分の耳に届いてしまいます。
Twitterを開けば、常に誰かが互いに正反対のことを主張しているし、本屋に行けば「諦めなければ夢が叶う」という本と「世の中の9割は逃げて良い」という本が隣同士に並んでいる。
たくさんの情報を目や耳で受け取ってしまう分、自分が本当に思っていることが分からなくなってしまいます。
こういう時だからこそ、自分自身と向き合わなければ、そして自分の言葉を大切にしなければいけません。
自分の言葉なら、世の中が金であろうとなかろうと、生きることに意味はあろうとなかろうと、死ぬ勇気があればなんでもできるのが本当だろうと嘘だろうと、どっちでも良いんです。
自分の言葉を、自分の思いを大切にしていきましょう。