ロシアのプーチン大統領は23日、モスクワで、内外の記者を集めて年末恒例の記者会見を開いた。オバマ米大統領が、サイバー攻撃で米大統領選に介入したとしてプーチン氏を名指しで批判していることについては「敗者はいつも、それを誰かのせいにしようとするが、原因は自分たちの中で探すべきだ」と、強い不快感を示した。
オバマ氏が、9月に中国で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際に、直接プーチン氏に選挙への介入をやめるよう警告したと話していることについては、プーチン氏は「首脳同士の会話は明らかにできない」として、確認を避けた。
サイバー攻撃が選挙に与えた影響について、プーチン氏は、米民主党の全国委員長が今年7月に、情報暴露騒動の中で辞任した経緯を指摘。「つまり暴露された情報は事実だったということだ。本質を見ることが大事だ」と述べ、サイバー攻撃の意図よりも、情報の真偽が重要だという見方を示した。プーチン氏は、米大統領選と同時に行われた上下両院でも民主党が敗北したことを指摘し「それも私がやったことだと言うのか」と述べた。
一方で、トランプ次期大統領就…
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