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 シャープは22日、欧州でテレビの製造と販売に再参入すると発表した。前経営陣が手放した工場などを買い戻し、子会社化することで、現在この工場を所有する欧州企業と合意した。シャープは親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業の支援を得て、これまで縮小してきた海外事業で拡大路線に転じる。

 子会社化するのはキプロスの「スカイテック UMC」(SUMC)。8500万ユーロ(約104億円)で、同社の56・7%の株式を取得する。来年2月の買収完了を見込む。

 シャープの前経営陣は経営悪化を理由に、テレビや白物家電の販売権を海外の会社に譲渡してきた。欧州では2014年、テレビブランドの使用権とポーランドのテレビ工場を欧州のテレビメーカーUMCに譲渡。今回買収するSUMCはUMCの持ち株会社だ。いったん手放した事業を取り戻すことで、自ら欧州のテレビ事業を進める。

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