東京は長雨で9月からずっと曇天だったが、今日は最高の秋晴れとなった。雲ひとつない青空を背景にして写真を撮るチャンスと、昭和記念公園に満開のコスモスを見にいった。
東京 立川の国営昭和記念公園はコスモスまつりの真っ最中。
パンフレットのコスモスの写真が旅情を誘う。
このパンフレットのような写真を撮りたいと、先月から楽しみにしていた。晴天で満開でないとこうはいかないから10月中旬から下旬が最高のタイミングだ。
しかーし、来てみたら様子が違った。
花の数がパンフレットの写真よりかなり少ない。
上のパンフとほぼ同じ場所で撮影しているのに雰囲気が全然違うぞ。周囲を歩く人も「花が少ないねー」とつぶやいている。もしかしたらまだ満開ではないのだろうか?
係の人に聞いたら「今年は天候不順で開花が遅れています。来週ならより多くの花が開いているでしょう」という。それから彼はバツが悪そうに「でも、パンフレットの写真は合成なんです。お客さんからよくクレームがあるんですよ。ぜんぜん違うって」と続けた。
あらためてパンフレットをよく見たら、確かにこの写真は思いっきり修正がはいっていた。同じコスモスの花がコピペされて10倍に増えているではないか。
水色のマルで囲んだのはひとつの花をコピペしたものだ。
こんなにコピペされていたとは…
これ以外も手前にある花は、どれもコピペで数が何倍にも増やされている。こういうことをしていいのだろうか? パンフレットを手にする人は、この写真の風景を期待して昭和記念公園を訪れるはずだ。しかし、この風景を目で見ることは決してない。なぜならコピペだから。
これが旅行会社が作成したパンフレットだったら「写真はイメージです」とお断りを明記しなければ、配ることができないだろう。
もっとも、旅行パンフレットの「写真はイメージです」とは「季節が違えばこの風景は見られません」という意味だが、昭和記念公園のパンフレットは「この風景はコピペですので決して見られません」だから、イメージというより捏造に近いかなあ。ブラックに近いグレーというか。
国営公園がこんなパンフを作ってはいかんよ。
実際には、国営昭和記念公園のコスモスはトータルで500万本もあって広々とした空間にきれいに咲いている。秋の季節を充分に楽しめる風景なのだから、妙なパンフレットに惑わされずに(?)訪れて楽しんでください。