どうも、Glocal Lifeです。
今回の記事では、今年一番のおすすめ本を紹介します。
- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今年一番のおすすめ
いろいろな記事で、ちょこちょこオススメしているのですが、
今年読んだ本の中で、
一番良かったぐらい素晴らしかった本はこちらですね。
- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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文庫版は、こちらです。
日本のアマゾンでも、
キンドル版は900円で買えるのでおすすめです。
内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)
- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 文庫
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世界的なベストセラー
翻訳のタイトルが少しアホっぽいですが、
著者の初の著作にして、
世界的なベストセラーで、
37ヶ国語に翻訳された名著です。
プリンストンとハーバード大学のロースクールを卒業して、
ウォール街で弁護士をしてた頭脳明晰な著者が
7年かけて完璧にリサーチして書いたので、
本の内容の完成度に驚きます。
どんな人でも、読んで損のない本だと思います。
彼女のTEDトークのビデオは、こちらです。
主題に誠実に取り組む姿勢
一番好ましかったのは、
本の文章を通して感じられる、著者の繊細だが誠実な人柄だ。
ガンジーやローザ・パークス、
エレノア・ルーズベルトなどへの言及も良かった。
経歴も半端じゃなく頭のいい人だけど、人柄も素晴らしいと思った。
私はやっぱりジャーナリストよりも学者が書いた方が好きな場合が多いな。
「たくさん売ってお金持ちになりたい・有名になりたい」というエゴよりも、
主題に誠実に取り組んでいる姿勢を感じられる本の方が好感が持てる。
この本は、まさに主題(内向型)について、
誠実に取り組んでいる姿勢が強く感じられる本でした。
外向型を理想とする社会
今の時代は、少しでも人と違っていると、
すぐに、コミュ障(コミュニケーション障害)やら
発達障害やらを疑ったりしますが、
この本の「内向型」の説明で、
すごく納得できる部分が多かったです。
非社交的でも異常じゃ全くないことがよく分かります。
逆に社交的な外向型の問題点とかも指摘しています。
内向型と外向型の違いは、ちょうどいいと感じる刺激の量だ。
内向型は低刺激を心地よいと感じ、外向型は高刺激を求める。
なので、外向型は高刺激を求めて、
ギャンブルにハマったり、必要以上に他人と争ったり、
冷静な判断を失って、危険なリスクを求めたりする。
結局、社会の多数派か少数派かというだけで、
優劣の問題ではないと思います。
内向型は、人口の3分の1程度いるのだが、
問題は社会が外向型の人間を理想としていることだ。
なので、内向型の人間は、
自分の内向性を恥じて、
必要以上に自分を外向型に見せようとする。
「外向型を理想とする社会 で 暮らす 内向 型 の 人々 は、
男性 優位 世界 の 女性 の よう な もの で、
自分 が どんな 人間 かを 決める 核 と なる 性質 ゆえ に過小評価されてしまう」
(「内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える」より引用 )
内向型と外向型のステレオタイプ
この本を読んで、
「内向型=非社交的」
「外向型=社交的」というステレオタイプは
間違いだと学んだ。
内向型も外向型も、
人間関係を築く能力は同程度らしい。
ただスタイルが違うだけなのだ。
話す量も、内向型と外向型は大差ない。
この本は多くの最新研究成果を踏まえていて興味深い。
みんなで話し合いのデメリット
もう1点興味深かったのは、
今流行りのグループ・ディスカッションのデメリットを
科学的に検証していたことです。
自分一人で徹底的に考えた場合よりも、みんなで話し合う方が、
発言力が強い人の意見に左右されるから、
間違った答えに達する可能性が、格段に上がるらしい。
詳しくは、こちらの記事でも書いています。
日本語の語彙の問題?
「外向型=社交的」「内向型=非社交的」というステレオタイプは、
日本語の語彙のせいでもあるのではないか?
日本では、外向と外交が同じ音で、
意味もごっちゃになっている気がする。
英語では、extravert(外向的な人)と
social(社交的な人を示す形容詞)は全く別の言葉なのにな。
英語版を先に読んだ
そもそも、この本を読むキッカケとなったのは、
こちらの本で紹介されていたからです。
Your Rainforest Mind: A Guide to the Well-Being of Gifted Adults and Youth
- 作者: Paula Prober,Sarah J Wilson
- 出版社/メーカー: Ghf Press
- 発売日: 2016/06/20
- メディア: ペーパーバック
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アメリカ人の友人が
この「Rainforest Mind」の本を
すごく良いと言っていたので、読んでました。
実際に私も読んでみて、すごく良い本でした。
日本語で翻訳されていないのが残念です。
「Rainforest Mind」の本には、
各章の終わりに「おすすめの本」のリストがあったので、
それで内向型についてのこの本を知りました。
なので、最初は英語で読んだんですよ。
Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking
- 作者: Susan Cain
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2013/01/03
- メディア: ペーパーバック
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日本語版が出版されているのを知ったのは、
英語版を読み終えてしばらく経ってからでした。
文庫版では「内向型人間のすごい力」と訳されているが、
私は原著の題(Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking)が好きだったな
英語版を読んで、
私が内向型について学んだことをまとめると
こんな感じです。
An introvert is someone who listens to inner voices carefully, who enjoy exploring the rich inner worlds before seeking adventures outside.
英語の本は日本語より面白い?
やっぱり英語の本って、日本語より面白いな〜って最近感じることが多いです。
英語の本については、こちらの記事もどうぞ。
あと、アメリカのAmazonのレビューと
日本のアマゾンの書評を比べてみたのも、
興味深かったです。
まとめ
という訳で、今回の記事では、
こちらの本をご紹介しました。
- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/05/14
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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文庫版はこちら。
内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)
- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: 文庫
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Kindleの読み放題なら、こちらの本もオススメです。
- 出版社/メーカー: パンローリング株式会社
- 発売日: 2013/06/16
- メディア: Kindle版
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内向型について
1冊の本の内容をまとめただけで、
まとめ記事としてはどうかと思うが、
内向型人間についての分かりやすいまとめは、
こちらも参考になります。
コミュ障とか言われて馬鹿にされている人は、
単なる内向型なだけだったりもするかもしれない。
多様な意見の一つとして、
少しでも皆様のご参考になれば嬉しいです。
これからもGlocal Lifeをよろしくお願いします。