ヨーロッパで最も美しいバロック宮殿と称される「シェーンブルン宮殿」。ウィーンに来たらまずはここへ行け!と言われるほど代表的な観光地です。1441もの居室からは、時に歴史の激動とそこに生きた人々の憎愛を感じられることでしょう。
シェーンブルン宮殿は、かつてのハプスブルク王朝の歴代君主が離宮として使用していた宮殿です。オーストリアで一番重要な観光資源とされており、1996年に世界遺産に登録され、今では年間約150万人の人が訪れます。また、現在は海外からの国賓を招待しての国家公式晩餐会の会場としても利用されています。
![シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)]()
ヨーロッパの名家ハプスブルク家の夏の離宮として利用されていたここは、ヨーロッパでもっとも美しいバロック宮殿に数えられます。その歴史は1569年にハプスブルク皇帝家の所有となったところから始まり、ナポレオンに攻め込まれたのち、1743年以降にハプスブルク家唯一の女帝であるマリア・テレジアによって抜本的な改築がされました。
![シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)]()
内部はほとんどがロココ調で装飾が施され、白の壁面は14カラットの金箔を押した装飾で飾られています。ボヘミアガラス製のクリスタル・ガラスのシャンデリアや、陶磁器製のタイルで作られた暖房ストーブも見どころの一つです。宮殿内には1441もの部屋があり、そのうち45の部屋が一般公開されています。
![シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)]()
「鏡の間」はモーツァルトが6歳ながら御前演奏をした場所として知られており、「青い陶磁器の部屋」は皇帝位放棄の書面にサインがされ、君主制に終止符がうたれた場所として歴史的意義を有しています。また、ナポレオンが使用した部屋や、舞踏会が催された大広間から宮廷政治の舞台裏が垣間見える小部屋まで、この宮殿には様々な思惑が渦巻いていたのでしょう。
また、ここは愛の名所としても知られています。1762年、当時6歳のモーツァルトがマリー・アントワネットにプロポーズした場所とも言われています。マリア・テレジアは初恋の相手であったフランツ・シュテファンと結婚し、ここで16人もの子供を設けました。マリアは、夫の死後、残りの人生のほとんどを夫の部屋「漆の間」で喪服で過ごしたとも伝えられています。
![シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)]()
シェーンブルン宮殿と併せて見学したいのが同宮殿の庭園群です。これらもまた世界遺産として登録されています。東西約1.2km、南北約1kmの規模で、枯山水に代表される日本庭園も見事に再現されています。庭園の見学にロングツアー、ショートツアーと用意されているので、見どころをおさえて見学することができます。
![シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)]()
時に激動のヨーロッパ史を、時に宮廷政治の舞台裏を、そして時には愛の一幕を現世に伝えるシェーンブルン宮殿。現在でも「会議は踊る」で有名なウィーン会議が催された場所として使用されています。ヨーロッパの夏はからりとすごしやすく、秋には木々が色づきます。付随されている庭園、動物園と併せて、この時期に訪れたい場所の一つです。
ウィーン市内からは地下鉄U4号線に乗り、シェーンブルン駅下車。駅から宮殿までは10分ほど歩きます。
または、ウィーン西駅から出ているトラム28番系統を使用して15分ほどで向かうことができます。
シェーンブルン宮殿の歴史について、こちらの記事もおすすめです。
ヨーロッパの名家ハプスブルク家の夏の離宮として利用されていたここは、ヨーロッパでもっとも美しいバロック宮殿に数えられます。その歴史は1569年にハプスブルク皇帝家の所有となったところから始まり、ナポレオンに攻め込まれたのち、1743年以降にハプスブルク家唯一の女帝であるマリア・テレジアによって抜本的な改築がされました。
内部はほとんどがロココ調で装飾が施され、白の壁面は14カラットの金箔を押した装飾で飾られています。ボヘミアガラス製のクリスタル・ガラスのシャンデリアや、陶磁器製のタイルで作られた暖房ストーブも見どころの一つです。宮殿内には1441もの部屋があり、そのうち45の部屋が一般公開されています。
「鏡の間」はモーツァルトが6歳ながら御前演奏をした場所として知られており、「青い陶磁器の部屋」は皇帝位放棄の書面にサインがされ、君主制に終止符がうたれた場所として歴史的意義を有しています。また、ナポレオンが使用した部屋や、舞踏会が催された大広間から宮廷政治の舞台裏が垣間見える小部屋まで、この宮殿には様々な思惑が渦巻いていたのでしょう。
また、ここは愛の名所としても知られています。1762年、当時6歳のモーツァルトがマリー・アントワネットにプロポーズした場所とも言われています。マリア・テレジアは初恋の相手であったフランツ・シュテファンと結婚し、ここで16人もの子供を設けました。マリアは、夫の死後、残りの人生のほとんどを夫の部屋「漆の間」で喪服で過ごしたとも伝えられています。
シェーンブルン宮殿と併せて見学したいのが同宮殿の庭園群です。これらもまた世界遺産として登録されています。東西約1.2km、南北約1kmの規模で、枯山水に代表される日本庭園も見事に再現されています。庭園の見学にロングツアー、ショートツアーと用意されているので、見どころをおさえて見学することができます。
時に激動のヨーロッパ史を、時に宮廷政治の舞台裏を、そして時には愛の一幕を現世に伝えるシェーンブルン宮殿。現在でも「会議は踊る」で有名なウィーン会議が催された場所として使用されています。ヨーロッパの夏はからりとすごしやすく、秋には木々が色づきます。付随されている庭園、動物園と併せて、この時期に訪れたい場所の一つです。
シェーンブルン宮殿(Palace and Gardens of Schonbrunn)への行き方
成田からウィーンまではオーストリア航空が直行便を運航しています。所要時間は11時間ほどです。ウィーン市内からは地下鉄U4号線に乗り、シェーンブルン駅下車。駅から宮殿までは10分ほど歩きます。
または、ウィーン西駅から出ているトラム28番系統を使用して15分ほどで向かうことができます。
シェーンブルン宮殿の歴史について、こちらの記事もおすすめです。