■ 昇格初年度から旋風を巻き起こしたレノファ山口2015年のJ3で25勝8敗3分けという好成績を残して「昇格初年度でJ3優勝&J2昇格」という快挙を達成したレノファ山口は昇格1年目のJ2でも旋風を巻き起こした。夏以降にやや失速して最終的には12位まで順位が落ちたが、開幕前は降格候補に挙げる人も少なくなかったことを考えると「14勝17敗11分けでプレーオフ争いにも絡むことができた。」というJ2初年度は申し分ない成績を残すことが出来たと言える。
セットプレーからの失点が多くて守備面には課題を残したが攻撃陣はJ2でも十分に通用した。より正確に言うと「攻撃に関してはJ2の中でも上位クラスだった。」と言える。J3を席巻したコンビネーションサッカーはJ2でも異彩を放った。J2は「しっかりとブロックを作って守ってカウンターやセットプレーからゴールを奪う。」というスタイルのチームが多くなるが、山口のサッカーは独特でオリジナリティがあった。
MF福満が5ゴール、FW岸田とMF鳥養は4ゴールのみ。特にFW岸田とMF鳥養は期待に応える働きが出来なかったが、加入1年目のFW中山仁が11ゴールと活躍。左SHのMF島屋も10ゴールと結果を残した。FW中山仁の活躍がサプライズだったが、中心になったのはボランチのMF庄司である。パス数がJ2の全選手の中で断トツ1位。たくさんボールに触ってリズムを作った。守備面での貢献度も非常に高かった。
■ 今シーズンのJ2で№1の右サイドバック右SBのDF小池龍の活躍も目立った。「大黒柱のMF庄司に匹敵する活躍を見せた。」と言っても過言ではないだろう。クロス数はJ2で3位、パス数はJ2で4位。ビルドアップの時の貢献度も高くて崩しの局面に参加できる点が1つの武器となるが、その上、J2屈指の走力を持っている。13節のC大阪戦(A)の2ゴールはインパクトが大きかったが、カウンターのときに先頭を走ることができる走力は魅力的と言える。
クロスの質があまり高くない点は目下の課題で、キーパーと1対1になった場面でシュートを決められないシーンが多かった点も改善ポイントと言えるがまだ21歳。大きな可能性を秘めた選手と言える。『今シーズンのJ2で最も活躍した右SB』であり、「今シーズンのJ2で最も活躍した若手選手の1人」と言えるが、すでにJ1の柏レイソルへの移籍が確定。来シーズンはJ1の舞台でプレーすることになった。
今シーズンの柏は当初はアタッカーのMF伊東純を右SBで起用したが、最終的にはボランチが本職となるDF茨田が右SBのレギュラーになった。組み立てに貢献できるDF茨田の右SBというのはなかなか面白かったが守備力や走力の部分で物足りないところはあった。守備力に関してはDF小池龍も発展途上と言えるが、柏にとって一番の補強ポイントだった右SBに有望な若手選手を獲得できたのは非常に大きい。