旅行って楽しいですよね。その楽しい旅行の空気感を永久に保存するためには写真より動画が適しているのは言うまでもありません。
iPhoneなどで動画は簡単に撮影出来ますが、その場で適当に撮った動画はなかなか見返さないもの。 旅の思い出を一つの動画として残しておけば、後から見返すのも面白いし、家族や友達に共有するキッカケにもなりますよね。そんなこともあり、最近は旅行に行くと必ず思い出の動画を形に残すよう意識して動画を撮影しています。
と言っても、iPhoneで撮影してAdobe Premiere Clipでお手軽編集をしてただけですが、画質があまりよろしくありません。あまり詳しくは調べていませんが、極端に書き出しのビットレートが低いのかも知れません。
ということで、私の持っている動画撮影ではあまり活躍していなかったα7sで動画を撮ってみようと思い始めました。
カラーグレーディングの勉強も兼ねてS-log2で撮影
今回の台湾旅行では、カラーグレーディングの勉強も兼ねてピクチャープロファイルはPP7のS-log2を初めて使いました。
私が使っているAdobe Creative Cloudの場合、SpeedGradeというカラーグレーディングツールが使えますが、IRIDAS社から買収したツールの為、未だUIがAdobe Creative Cloudに最適化されていません。
日本語の文字が化けたり、妙に文字が小さかったり。そういう理由で使うのが億劫でした。 また、SpeedGrade は僕のようなニワカにはオーバースペックなソフトウェアなので、S-log2で撮影するのを避けていました。
勿論、PremiereでもLUTを当てることが出来るのは知っていましたが、細かな調整が出来ない勝手なイメージがあり、よく知りもしないのに敬遠してました。 ところがPremiere の「Lumetri カラー」と機能で、意外と簡単にカラーグレーディング出来ることが解りました。うーん、ソフトウェアは常に進化していますね。
Adobe ビデオ:Lumetriカラーの概要 3分
https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/how-to/lumetri-color-overview.html
α7sのS-log2の基準感度はISO3200
最も自然な動きに見えるシャッタースピードは 1/(フレームレートを2倍した値に最も近い値)とか言われてますので、60Pでの撮影の場合、1/120で撮ることがベストなのでしょうか。 ボケ感を演出するためには自ずとレンズの開放に近いF値で撮影することになりますが、ISO3200だと昼間の撮影では完全に露出オーバーとなります。
綺麗に撮影しようとするとNDフィルターは必須ですが、今回は使っておりません。(借り物のレンズもあったし・・・・) 露出オーバーをどうカバーするかと言うと自ずとシャッタースピードを早くしなければなりません。
動きが激しいシーンを撮っている訳ではありませんし、スロー再生が好きなので60P撮影後、フッテージを30Pに変換しています。所謂1/2スローです。撮った素材を見てみてもそんなに違和感は無かったので、旅行みたいな動画の場合はNDフィルターは無くても何とかなりそうな感覚です。
LUTはpremiereに始めからプリセットされているものを使っても良かったのですが、Impulzを購入してみました。
VisionColor ImpulZ™ - 35mm Film Emulation LUTs
http://www.vision-color.com/impulz/
VisionColor ImpulZ™だけで60ドル程度するので、安い買い物ではありません。ただ、自分でフィルムのようなルックに調整する手間を考えれば安いのかもしれません。
動画では手ぶれ補正って重要
旅行ということもあり、三脚は重たいので却下。すべて手持ちでの撮影です。
移動しながら撮影した訳でも無いので別に手ぶれ補正なくてもいいじゃんと思いますが、手ぶれ補正の無いレンズで撮影したときの小刻みなブレがとても気になります。
今回OSS(レンズ内光学式手ブレ補正機能)付きのレンズでしたので、あまり気になりませんでした。
今話題のブラシレスジンバルがあれば、手ぶれ補正のことは無視できるのですが、ジンバルは技術革新も早く過渡期の為買い時が難しい。。。 また、セッティング等も面倒ですので、しばらくは手ブレ補正付きのレンズを付けることで凌ごうと思っています。
撮影環境
- カメラ:α7S、iPhone6s(タイムラプス)
- レンズ:Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS、E 50mm F1.8 OSS
SONY 標準ズームレンズ Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS フルサイズ対応
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2014/01/15
- メディア: Camera
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余談
Taiwan Everythingという現地の旅行系メディアのFacebookに取り上げられました。「nice feel」ということで外国人が撮影した台湾にポジティブな印象を持っていただいたのですかね。